特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】“ハイエンドで軽い”新たな価値もたらすスマホ「AQUOS zero」発売から2年

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 2018年12月14日、ハイエンドスマホでありながら、「軽さ」を追求したシャープ製Androidスマートフォン「AQUOS zero」がソフトバンクから発売されました。

 「AQUOS zero」は、当時、 「画面サイズ6インチ以上で電池容量3000mAhを超える防水対応の機種としては世界最軽量の約146gを実現した」 という機種です。ざっくり言えば、「ハイエンド、それでいて、とても軽い」という価値を実現させたモデルなのです。

 ハイエンドスマートフォンは、一般的に大きく、そして重さもそれなりにあります。当時のインタビューで、開発担当者は「『究極のコアガジェット』として、長時間使い込むお客様がコンテンツに没入できる、夢中になれるような端末」を目指したと熱く語っています。軽量化を実現するために、アルミではなくマグネシウムをボディフレームに採用し、ディスプレイではバックライト要らずの有機ELを活用。そして背面パネルにガラスではなくアラミド繊維へ切り替えていました。

 その後、SIMフリー版が登場した「AQUOS zero」は、2019年秋に登場した「AQUOS zero2」へバトンを渡します。ハイエンドで軽さを追求した路線は継続され、さらに2020年には5G対応モデル「AQUOS zero5G basic」へと続いています。

 最新モデルの「AQUOS zero5G basic」は、最軽量ではなく、コストとパフォーマンスのバランスを念頭に置いた格好です。これもまた、ハイエンドとはちょっと異なる価値をもたらそうというシャープ流の試み。これからしばらくは、こうした“ミドルクラスよりちょっと上”な機種への工夫が面白くなっていくのかもしれません。