特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】シャープのフレームレススマホ「AQUOS CRYSTAL」が発表された日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 いまから6年前、シャープが「AQUOS CRYSTAL(アクオス クリスタル)」というAndroidスマートフォンを発表しました。ディスプレイ周辺のフレーム(額縁)ができるだけ薄くなるよう仕上げられた一台です。

 液晶メーカー(最近では有機ELも)でもあるシャープは、スマートフォンにおけるディスプレイの美しい描画、そしてそのディスプレイ周辺のフレームをいかに薄くするか、ということに熱心に取り組んできた企業です。

 当時の本誌取材でも、開発者が、「AQUOS CRYSTAL」の狭額縁をいかにして実現したか、その秘話が語られています。液晶パネル周辺のフレームは、今見ても薄さを印象付けるものですし、それを「ディスプレイだけに見えるようにする」ために、ディスプレイを覆う前面パネルの端を斜めにカットする、といった工夫も凝らされています。

 スマートフォンのボディに対して、ディスプレイがどれほど大きいか=フレームがいかに薄いか、という点は最近の機種でも「画面占有率」といった表現でアピールポイントになるほど。個人的には、画面占有率が極限まで高められたスマートデバイス……なんて存在をSF映画やアニメ作品などで目にすると、今でもかなりグッとくるため、落としても壊れない、それでいてとことんフレームレス。そんなスマートフォンが当たり前の時代になることを心より願ってやみません。