iPhone駆け込み寺

iPhone 18 Pro/Pro Maxの進化ポイント――iPhone 17 Pro/Pro Maxから何が変わった?

 アップル(Apple)は10日早朝(日本時間)、新製品発表会を開催した。例年、9月にはiPhoneの標準モデル、Pro/Pro Maxモデルが発表される(昨年は「iPhone Air」の発表もあった)が、今年は「iPhone 18 Pro」「iPhone 18 Pro Max」と折りたたみの「iPhone Duo」のみ。標準モデルは発表されなかった。

 本稿ではiPhone 18 ProシリーズをiPhone 17 Proシリーズと比較し、どこが変わったのかをチェックしてみた。

iPhone 18 Proシリーズ

 iPhone 18 Proシリーズはブラック、シルバー、グレイシャー、バーガンディの4色展開。17 Proシリーズはコズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色だったので1色増えた。オレンジの代わりにバーガンディとグレイシャーが加わり、ディープブルーがブラックに置き換わった形だ。

 なお、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxは、本体サイズや重量、バッテリー持ち以外の機能や仕様に違いはない。

サイズは変わらないが重量が増加

 iPhone 18 ProとiPhone 17 Pro、iPhone 18 Pro MaxとiPhone 17 Pro Maxでスペック上のサイズはまったく同じだが、重さは増えた。

 iPhone 18 Proは17 Proより5g重くなって211gに。iPhone 18 Pro MaxはiPhone 17 Pro Maxより16g重くなって249gになった。

価格が大幅に上昇

 今回は機能面の進化よりも価格が気になっていた人も多いのではないだろうか。残念ながら、価格は前モデルから大幅に上昇している。

 iPhone 17 Proの2025年9月の発売時価格は、256GBモデルが17万9800円、512GBモデルが21万4800円、1TBモデルが24万9800円だったが、256GBモデルと512GBモデルは4万円値上がりし、iPhone 18 Proは256GBモデルが21万9800円、512GBモデルが25万4800円、1TBモデルは7万5000円上がって32万4800円となった。また、iPhone 18 Proにも2TBモデルが加わり、こちらは42万9800円となっている。

 なお、7月18日の改定後の価格と比較すると、256GBモデルと512GBモデルは2万5000円、1TBモデルは6万円値上がりしている。

iPhone 18 Pro価格表
価格比較発売時(2025年9月)現在(2026年9月9日以前)
iPhone 17 Pro256GB17万9800円19万4800円
512GB21万4800円22万9800円
1TB24万9800円26万4800円
iPhone 18 Pro256GB21万9800円
512GB25万4800円
1TB32万4800円
2TB42万9800円

 同様に、iPhone 17 Pro Maxの2025年9月の発売時価格は、256GBモデルが19万4800円、512GBモデルが22万9800円、1TBモデルは26万4800円、2TBモデルは32万9800円だったが、256GBモデルと512GBモデルは4万5000円値上がりし、iPhone 18 Pro Maxは256GBモデルが23万9800円、512GBモデルが27万4800円、1TBモデルは8万円上がって34万4800円、2TBモデルは12万円上がって44万9800円となった。

 7月18日の改定後の価格と比較すると、256GBモデルと512GBモデルは2万5000円、1TBモデルは6万円、2TBモデルは9万5000円値上がりしている。

iPhone 18 Pro Max価格表
価格比較発売時(2025年9月)現在(2026年9月9日以前)
iPhone 17 Pro Max256GB19万4800円21万4800円
512GB22万9800円24万9800円
1TB26万4800円28万4800円
2TB32万9800円35万4800円
iPhone 18 Pro Max256GB23万9800円
512GB27万4800円
1TB34万4800円
2TB44万9800円

メインカメラが可変絞りに

 機能面での大きな進化は、メインの48MP Fusionカメラが可変絞りに対応したこと。これはiPhoneに初搭載された機能だ。

 6枚のレーザー切断ブレードが異なる絞り間をスムーズに切り替え、被写界深度と照明を自動的に調整する。カメラアプリには4つの絞り設定を手動で調整できる機能も備える。

48MP Fusionメインカメラは可変絞りに対応。

 なお、カメラ画素数や望遠カメラの倍率はスペック上で変更はない。

 フォトグラフスタイルが第3世代にアップグレードされたほか、最大60fpsで撮影された動画に撮影後、シネマティックエフェクトを適用できる機能が追加された。また、タイムラプスモードでは、4KおよびDolby Vision HDRで動画を録画可能に。オーディオミックスのアルゴリズムも新しくなり、音声録音の品質が向上し音楽にも対応する。

 カメラアプリではひんぱんに使用する設定を、より簡単に呼び出せるように。また、シャッタースピード、ホワイトバランス、絞りを手動で制御でき、ヒストグラムを使用できる「プロレベルのコントロール」も可能になった。このプロレベルのコントロールは動画撮影時にも利用できる。

 動く被写体にフォーカスし続ける「スマートフォーカストラッキング」にも対応。オンデバイスAIによって被写体を追尾し、被写体までの距離が変わったり被写体が画面から出入りしたりしても精細さを保つという。

 新たにAIで生成、編集された画像を識別するSynthID規格に対応。さらに、写真の真正性を担保する仕組み「Appleリファレンス画像」も追加された。メインカメラでの撮影時に写真データにピクセル単位の安全な署名を付与。プライベートクラウドコンピューティングが署名入りデータを改ざん不可能な画像に変換し、それを写真アプリでメイン画像とともに確認できる。Appleのイベントで担当者は「デジタルのネガがあるようなもの」と説明している。

写真アプリでリファレンス画像(中央)と編集された画像(右)とをタップして見比べることができる。

ダイナミックアイランドがさらに小さく

 通常時のダイナミックアイランドはさらに小さくなった。一方、同時に3つのライブアクティビティを表示できるようになり、複数のことをまとめて把握できる。

ダイナミックアイランドは最大3つのライブアクティビティを同時に表示できる。

2ナノメートルプロセス技術による「A20 Pro」を搭載

 チップセットは2ナノメートルプロセス技術を用いて構築された「A20 Pro」に進化。17 Proシリーズの「A19 Pro」よりメモリ帯域幅が50%多く、新しい7コアGPUは最大40%高速になった。また、ニューラルエンジンを2つ搭載し、A19 Proの2倍のAI処理能力を実現する。

新しい6コアCPU、7コアGPU、デュアル16コアニューラルエンジンを搭載したA20 Pro。

 また、新たなセルラーモデム「Apple C2」を搭載しており、電波の届きにくい場所での再接続が改善される。アップロード速度も向上し、「Apple C1X」と比較してエネルギー消費は15%削減しながら最大50%向上している。

 A20 ProではMシリーズチップから着想を得たカスタムパッケージングを採用。シリコンダイとメモリを並べて配置したことで、メモリがチップセットの排熱経路から外れ、シリコンをベイパーチャンバーに直接接続できるようになったことで冷却性能が向上した。

 iPhone 18 Proシリーズのベイパーチャンバーは、iPhone 17 Proシリーズのものと比べて表面積が3倍。熱伝導率が向上したグラファイトを組み合わせている。さらに「ナノ双晶銅素材」という高い強度と優れた放熱性を持つ銅素材を採用し、ディスプレイから熱を効果的に拡散させつつ強度を確保した。

バッテリー駆動時間がさらに長く

 この熱管理によって持続的なパフォーマンスが前モデルから40%向上。バッテリー駆動時間はiPhone 17 Proでも大きく伸びたが、iPhone 18 Proシリーズでも向上。iPhone 18 Proのビデオ再生時間は17 Proより3時間伸びて最大36時間。iPhone 18 Pro Maxは17 Pro Maxより6時間伸びて最大45時間になった。

 充電も高速になり、iPhone 18 Pro/Pro Maxは60W対応以上のアダプタとUSB-C充電ケーブルを組み合わせた場合、約15分で最大50%充電できるという。ワイヤレスの場合は35W対応以上のアダプタと別売りのMagSafe充電器を組み合わせた場合、30分で最大50%充電できる。

 iPhone 18 ProシリーズはiPhone 17 Proシリーズとパッと見でほとんど変わらないため、進化が分かりにくいかもしれないが、最大の変化はメインカメラに可変絞りが搭載されること。映像の仕上がりで進化を実感できるかもしれない。またバッテリー駆動時間も特にPro Maxは向上している。ただ、現時点での最大の違いはやはり価格というのが実感だ。