iPhone駆け込み寺
【iOS 18新機能レビュー】ホーム画面などのカスタマイズ機能が強化
2024年9月18日 14:10
iOS 18ではホーム画面などの基本UIにおけるカスタマイズ機能などが強化されている。
見た目で大きなところとしては、ホーム画面において、各アイコンの色調を変更できるようになった。対応するアプリであれば、「ライト」(従来と同じ)と「ダーク」(黒ベースになる)の2種類のデザインを切り替えられる。また、対応しないアプリも含め、アイコンの色調を強制的に変更することも可能だ。
「ライト」と「ダーク」の切替は、サードパーティのアプリもそこそこ対応している。しかし、ゲームなどイラストベースのアイコンは対応していないものが多いようだ。また、標準アプリの中でも「Watch」や「ウォレット」など、もともと背景が黒ベースのアイコンは「ダーク」にしても変わらない。
「色合い調整」は、アイコンをモノトーン化してカラーを割り当てるようなイメージとなる。こちらはサードパーティアプリだろうとなんだろうと変更できる。もともとの色彩が失われるので、カラーで判別していたアイコンなどはわかりにくくなるかもしれない。
あと通常、各アプリのアイコンの下にはアプリ名が表示されるが、このアプリ名をなくしてアイコンを大きく表示できるようにもなる。
アイコンの色調設定とサイズ設定は、ホーム画面全体に及び、ページごとに設定を変える、といったことはできない。しかしロック画面カスタマイズでロック画面・ホーム画面を追加している場合、ロック画面・ホーム画面ごとに別の設定が適用される。仕事中はモノトーンに切り替える、みたいな使い方も可能だ。
アイコンの色調設定とサイズ設定は、ホーム画面の任意の位置をロングタッチし、ホーム画面編集モードで左上の「編集」から「カスタマイズ」を選ぶと可能になる。
あとはホーム画面のアイコンの置き場所について、従来は左上から順番に、空きを作らずに並べることしかできなかったが、iOS 18では左上を空けて右下にアイコンやウィジェットを配置する、といったことも可能になった。
これにより、壁紙写真の肝心な部分(人物の顔とか)が隠れるのを防げるし、たとえば大きめのiPhoneで片手タップしやすい下部に使用頻度の高いアイコンを配置するといったことも容易になる。
コントロールセンターはデザイン変更と機能強化
画面右上から下スワイプで表示させるコントロールセンターは、デザインが変更され、カスタマイズ自由度など機能が強化されている。
まずデザインとしては、各タイルの丸みが増し、最小(1×1)サイズのタイルは丸くなった。
また、iOS 17までは大量のタイルを並べた場合、縦にスクロールする形式だったが、iOS 18ではページ単位になる。ホーム画面と同じような形式だが、ホーム画面が左右にページをめくるのに対し、iOS 18のコントロールセンターは上下にページをめくる形式だ。
さらにコントロールセンターのカスタマイズ方法が変更され、iOS 17までは「設定」アプリからだったところが、iOS 18では「コントロールセンターの任意の背景を長押しで編集モードに切り替え」となり、こちらもホーム画面と同じようになった。
カスタマイズできるタイルの種類も増え、一部のタイルはウィジェットのようにサイズ変更が可能になっている。たとえば通信関連では、2×2の統合タイルもあれば、テザリングだけの1×1のタイルなんかもある。よく使うタイルだけ並べれば、利便性はかなり向上しそうだ。
ロック画面のあのアイコンもカスタマイズ可能に
ロック画面・通知センターのカスタマイズはiOS 16から対応しているが、iOS 18では小さな強化として、ロック画面の下部にあるショートカットアイコンをカスタマイズできるようになった。iOS 17までは左下にフラッシュライト、右下にカメラで固定だったが、削除・別機能割り当てが可能になっている。
任意のアプリのほかにも、ショートカットや通信機能のオンオフ、消音、アクセシビリティ系機能などが割り当て可能だ。
iPhone 15 Pro以降では左側面にカスタマイズ可能な「アクションボタン」があるし、それに加えてiPhone 16シリーズでは右側面にカメラの起動やシャッターに使う「カメラコントロール」もある。そもそもロック画面は左にスワイプすればカメラが起動するので、使用モデルや使用スタイルによっては、右下のカメラは別の機能に割り当てても良いだろう。
ちなみにロック画面のカスタマイズ方法はiOS 17までと同じだ。ロック画面あるいは通知センターをロングタップし、カスタマイズしたいロック画面を選んで「カスタマイズ」をタップするとロック画面の編集ができる。下部のアイコンを削除できるようになっているので、いったん削除し、別機能を割り当てれば良い。