Android駆け込み寺
Android 10の「ダークテーマ」などを駆使してバッテリー消費を抑える
2020年1月17日 06:00
性能向上とともにできることも飛躍的に増えたスマートフォン。より身近な存在になったことで、ついつい使いすぎてしまって「気づいたらバッテリーが……」という経験をした人は少なくないはずだ。
そこで今回は、ササッとできる電池節約手段としての「ダークテーマ」(有機ELディスプレイ機のみ)とそのほかいくつかの方法をご紹介する。本稿で使用しているスマートフォンは「Pixel 4」。AndroidスマートフォンはメーカーによりUIが異なるので注意してほしい。
ダークテーマ
ダークテーマは、端末のUIを黒基調に変更できるもので、Android 10から正式に実装された機能のひとつだ。市場にある多くの端末がAndroid標準のUIにならって白を基調としたUIを採用しているが、ダークテーマを有効にすることでワンタッチで黒基調のインターフェイスに置き換えることができる。
変更方法は、Androidの場合、設定の「ディスプレイ」から「ダークテーマ」のトグルスイッチを操作するだけ。通知バーはもちろん、設定アプリなども暗くなりアイコン類もそれに合わせて適切な色に変更される。
このほか、PlayストアやGmail、ChromeなどのGoogle純正アプリも暗転し、サードパーティであっても対応するアプリはシステムの設定に準じる形でダークモードで利用できる。
なぜバッテリー消費が抑えられるのか?
ダークテーマにした場合の効果としては、有機ELを搭載している機種の場合はわずかではあるが、バッテリー消費を抑えることができるという点が挙げられる。有機ELは液晶と異なり、画面ドットの一つひとつが発光することで画面を表示している。
そのため、黒(=発光しない部分)が多い表示はその分消費電力を減らすことができるというわけだ。近年のAndroidに搭載されているディスプレイを常時点灯させて時計や着信などのステータスを表示させる「スマートディスプレイ」のなどの機能も、有機ELディスプレイ機は液晶ディスプレイ機に比して消費電力が少ないため、実用的に使うことができる。
グーグルでは、2018年の開発者向けイベントにおいて有機ELが持つ効果を紹介したことがあった。
なお、液晶ディスプレイを搭載している機種についてはこの限りではない。そのため、それらの機種については、次に紹介する策を試してみると良いかもしれない。
不要な機能はオフにしよう
ディスプレイに次いでスマートフォンの電池を消費するのが通信である。とは言っても、電話なのだからモバイルネットワークを切るわけにはいかない。
しかし設定を見直してみると、不要な機能がアクティブになっているという人も多いのではないだろうか。たとえばNFCやFeliCaなどは端末購入時にデフォルトでオンになっていることもある。
首都圏に住んでいれば、通勤時の改札の通過などで利用頻度が高いかもしれないが、移動手段が自動車ならば不要なことも多い。普段から使わないことがわかっていればオフにしても良いだろう。
GPSもまた、バッテリーを消費しやすい。オンになっていれば常に測位し続けるため、位置情報を活用するゲームでもしていない限りオフにするのもひとつの手だ。
スマホが生活に密着している今、バッテリーの悩みは誰しも経験することに違いない。細かいことではあるが、有機ELディスプレイ機のユーザーに限っては、ダークテーマの設定も含めて、自身のスマートフォンの各種設定を一度、隅々まで見渡してみると良いかもしれない。
ここでは紹介しなかったが、自分でインストールしたサードパーティアプリも要不要を含めて、見直してみることも同時におすすめしておきたい。