レビュー

「Pixel 6」、グーグルのAI技術を全力で楽しめる新機能を試してみた

 10月20日にグーグルが発表したAndroidスマートフォン「Pixel 6」シリーズ。AI(人工知能)の分野で豊富なノウハウを持つ同社が「すべてが新しくなったGoogle Pixel」というフレーズとともに打ち出した製品で、数々の新機能を備えている。

 今回は「Pixel 6」を用いて、その新機能の一部をひと足先に試したレビューをお届けする。

レコーダーが日本語の書き起こしに対応

 すでに英語の書き起こしには対応していた純正のレコーダーアプリが、新たに日本語の書き起こしにも対応した。オンライン会議の議事録や授業のノート作成など、幅広いシーンで役立ちそうだ。

 今回はYouTubeの動画を再生し、その音声の書き起こしにトライした。

 実際に書き起こしたデータをチェックしたところ、多少の粗さはあるものの、一定の精度を保って書き起こしができていた。録音データと書き起こしデータの両方が保存されるのも、便利な仕様といえそうだ。

書き起こしデータ

パワーアップしたアシスタント音声入力

 「Pixel 6」シリーズは、グーグルが独自開発したチップセット「Tensor」を搭載している。同社の機械学習に最適化されたチップセットにより、音声認識のスピードや精度も向上したという。

 「アシスタント音声入力」を使えば、手で打つよりも速いスピードで文字を入力できるほか、編集や送信もお手のもの。さらに、絵文字まで挿入できる。

 今回は、グーグル 公式ブログの文章を音読し、メモアプリ「Keep」で音声入力を実施。その実力を確かめた。

読み上げた文章(枠内)
音声入力された文章

 なんと、今回の文字入力はパーフェクトという結果に。スピードも申し分なく、メッセージアプリでのやり取りなどにおいては重宝しそうだ。

「消しゴムマジック」

 「消しゴムマジック」と呼ばれるGoogle フォトの新機能は、文字どおり”マジック(魔法)“のように、写真の中の余計なものを消せるというもの。

 将来的にはPixel 3以降の旧モデルにも展開予定とされているが、まずはPixel 6シリーズで利用可能になる。

 実際に機能を試してみたところ、手軽に対象物を消すことができた。ここでは作例と手順動画を掲載する。

「消しゴムマジック」適用前
「消しゴムマジック」適用後(赤い遊具を消去)

画面内指紋認証

 「Pixel 6」シリーズは、「Pixel」シリーズとしては初めて画面内指紋認証に対応した。そこで今回は、指紋認証のスピードや精度などを確かめてみた。

 何度かテストしてみたが、スムーズに認証できるという印象を受けた。なお、指紋は最大5個まで登録可能となっている。

指紋認証の手順

まとめ

 このほかにも「Pixel 6」シリーズには、プロ仕様の写真を手軽に撮れる「モーションモード」など、グーグルの知見を活用したさまざまな機能が搭載されている。

 今回はクイックレビューというかたちでいち早くレビューをお届けしたが、長い時間使い込めば、「Pixel 6」シリーズは新たな体験の数々をユーザーに届けてくれるはずだ。

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