レビュー

「AQUOS zero6」クイックフォトレビュー

 28日に発表されたシャープの5G対応Androidスマートフォン「AQUOS zero6」。4010mAhのバッテリーや約6.4インチのディスプレイを搭載しながら、重量約146gと軽いことが大きなセールスポイントだ。

 本記事では、AQUOS zero6のクイックフォトレビューをお届けする。

比類なき軽さの秘密とは

 AQUOS zero6は、「6インチ以上かつ電池容量4000mAh以上の防水5Gスマートフォンでは世界最軽量」とうたわれる一台。まずは、その軽さの秘密をご紹介したい。

約146gの本体は非常に軽く、シャープ担当者の”脳がバグる軽さ“という言葉もうなずける

 AQUOS zero6には、かつて約141gの「AQUOS zero2」を開発したシャープのノウハウが惜しげなく注ぎ込まれている。マグネシウム製の内部フレームの採用や部品点数の削減、基盤の軽量化などが、約146gという軽さの実現に寄与した。

「AQUOS zero5G basic」の内部フレーム(左)と比べて、大幅に軽くなった

 ディスプレイに使われているのは、コーニングのカバーガラス「Gorilla Glass Victus」。「Gorilla Glass」シリーズの中でも耐久性に優れているとされており、シャープによれば「耐久性があるので、それを薄くすることで軽量化を図った」。

 「AQUOS zero5G basic」に使われている「Gorilla Glass 3」のカバーガラスと持って比べてみたところ、Gorilla Glass Victusのカバーガラスの薄さがはっきりと感じられた。

 約141gだったAQUOS zero2との比較で、「5g重くなっている」と見る向きもあるはずだ。しかし、AQUOS zero6には、新たに5Gミリ波のアンテナやイヤホンジャック、SDカードスロットなどが搭載されている。

 こうしたパーツの搭載により、「本来は約11g重くなる」とシャープの担当者は語る。それでも増加分を5gに抑えられているということで、AQUOS zero2開発時の軽量化ノウハウがさらに進化したと言えるだろう。

外観

 AQUOS zero6の背面は光沢のある仕上がりになっており、光を反射する。カラーはブラック、ホワイト、パープルの3種類がラインアップされる。

背面は光沢のある仕上がり(ブラック)
ホワイト
パープル

 側面は、わずかに内側にカーブするようなデザインになっており、持ちやすさアップにつながっている。シャープの担当者によれば、「(こうしたデザインの場合は)高い塗装技術が必要になる」とのこと。

端末上部
端末下部
端末右側面
端末左側面

カメラ

 AQUOS zero6は、背面にトリプルカメラを備える。構成は、4800万画素の標準カメラ(F値1.8、画角79度)、800万画素の広角カメラ(F値2.4、画角120度)、800万画素の望遠カメラ(F値2.4、光学2倍)。

 カメラにおける特筆すべきポイントは、新たな画質エンジン「ProPix3」の搭載だ。これは、1インチセンサーのカメラで話題になった「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用して開発されたもの。

 ダイナミックレンジの拡大によって白飛びなどを抑えるほか、輪郭などのディテールを自然に表現することができる。

 また、暗所専用のToFセンサーを搭載し、薄暗い場所でもピントを高速で合わせられるレーザーオートフォーカスに対応する。

ディスプレイ

 AQUOS zero6のディスプレイサイズは約6.4インチ。最大240Hzリフレッシュレートに対応したOLEDディスプレイで、なめらかな表示が実現する。

 また、10億色の表示にも対応している。シャープの担当者は、「ゲーム以外のアプリでも、ディスプレイのクオリティの高さを実感していただけると思う」と胸を張る。

ミリ波に対応

 AQUOS zero6は、AQUOSシリーズとしては初めて5Gのミリ波(n257)に対応した。受信時は最大2.8Gbps、送信時は最大480Mbpsの高速通信が実現する。

 ミリ波のモジュールを搭載するにあたっては、専用放熱シートや金属プレートなどにより、熱を抑える工夫が施されている。

 直進性が非常に強いミリ波の場合、モジュールを端末の側面に正対するようなかたちで配置すると、ユーザーが端末を持つときの指によって電波が遮断されやすかった。

 そこでAQUOS zero6では、ミリ波のモジュールに角度をつけて配置している。この”ナナメ配置“により、ミリ波が遮断されにくいしくみを実現した。

フックのような黒いパーツがミリ波のモジュール。角度をつけて格納されている

その他

 AQUOS zero6では、AQUOSシリーズならではの独自機能の最新バージョンが利用できる。

 たとえば指紋センサーの長押しによるショートカット機能「Payトリガー」では、複数のアプリの同時登録が可能になった。これにより、決済系アプリで決済をする際に、すぐにポイントカードアプリを開くようなこともできる。

「Payトリガー」がパワーアップ

 AQUOS zero6の防水防塵性能はIP68相当。FeliCa(おサイフケータイ)にも対応している。

AQUOS zero6の主なスペック
項目内容
OSAndroid 11
サイズ/質量約73×158×7.9mm/約146g
CPUQualcomm Snapdragon 750G 5G
メモリー8GB
ストレージ128GB
ディスプレイ約6.4インチ フルHD+(2,340×1,080)有機EL
アウトカメラ標準(約4,800万画素、F値1.8、画角79度)
広角(約800万画素、F値2.4、画角120度)
望遠(約800万画素、F値2.4、光学2倍)
インカメラ約1,260万画素、F値2.3
Wi-FiIEEE802.11a/b/g/n/ac
BluetoothVer.5.1
バッテリー容量4,010mAh
防水/防塵IPX5・IPX8/IP6X
生体認証顔認証、指紋認証
その他の機能おサイフケータイ/NFC
カラーブラック、ホワイト、パープル

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