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今年のiPhoneは買い? 待ち? 買い換えのタイミングは?

 本誌読者の皆さんは、親戚や友人から「でさ、この秋のiPhoneに買い換えるべきなの?」と質問をされたことはないだろうか。投げかける側は簡単に言ってくるが、その前提として「いま使っているiPhoneがどのモデルか」が重要になる。そうした点を踏まえて、「iPhoneを買い替えるタイミング」の考え方のひとつを、今回ご紹介したい。

いまどのiPhoneを使っている?

 前述の通り、iPhoneを買い換えるべきかどうかは「いまどのiPhoneを使っているか」が問題となる。古いモデルは買い換えた方が良いし、新しいモデルならまだまだ使えるし、そもそも最新モデルと大差がないので買い換える必要性は低くなる。

 たとえばiPhone 6以前のモデルは、最新のiOS 13ではサポート外となったので、「ただちに買い換えるべき」だ。

 最新OSでなくなると、セキュリティアップデートが提供されなかったり、アプリやサービスが使えなくなったりと、とにかくデメリットが大きい。

 iPhone 6s/6s PlusやiPhone SEは、「買い換え推奨」だ。一応iOS 13はサポートされるが、防水もFeliCaも搭載していないので、買い換えメリットが大きい。ただしiPhone SEの大きさに慣れている人にとって、いまのiPhoneはかなり大きく重たくなるので、やや覚悟が必要だ。

買い換え判断のラインとなるiPhone 6s(右)とiPhone 7(左)

 iPhone 6s以前が「買い換え推奨」のラインとなり、iPhone 7以降は「買い換えないでもOK」となる。

iPhone 7とiPhone 8

 iPhone 7/7 Plusはというと、防水もFeliCaも対応し、スペック的にもまだ使えるモデルだ。発売から3年が経っているので買い換えも悪くないが、スペックや機能的には悪くないので、強い不満や新モデルへの強いニーズがない限り「買い換え不要」と言えるだろう。

 iPhone 8/8 Plusも同様だが、そもそもiPhone 8シリーズは現行ラインアップに残っている現役モデルでもある。発売から2年が経過したので、買い換えても良いタイミングでもあるがiPhone 7同様、よほど強いニーズがない限り「買い換え不要」と言える。

iPhone X以降は

 iPhone X/XS/XS Max/XRのFace ID搭載iPhoneとなると「買い換えは非推奨」と言える。いずれも高価なモデルであり、発売から1年や2年しか経っていないので、まだまだ使い続けるべきだと言える。

 しかし、逆にまだまだ使えるモデルということもあり、iPhone X以降のFace IDモデルは、中古の買い取り相場が比較的高い。端末の状態が良いなら、売却してその資金を元手に新モデルを買うのも悪くない。

 たとえば、スマホなどを買い取っている中古ショップでの買取額を見ると、iPhone X(SIMフリー/64GBモデル)は、「使用感はあるが目立つ傷はない」「目立つ傷がある」状態でも最高5万5400円と提示されている(10月18日時点)。iPhone 11はSIMフリー版で7万4800円(税別)だ。もし、いま使っているiPhoneが5万円以上で売れるなら、3万円程度の追加資金で、最新モデルであるiPhone11を買えてしまう。選択肢のひとつとして検討するべき方法だ。

 ちなみに内蔵バッテリーが劣化したから買い換えることを検討する人もいるだろう。ただ、アップルによる純正修理でも5400円(Face ID搭載モデルは7400円)で新品バッテリーに交換できる。まだまだ使える世代のiPhoneなら、バッテリーが劣化しても、まずは交換修理をすることをオススメしたい。交換修理はアップルストアなどで受け付けている。

今年の3モデルではiPhone 11がオススメ!

iPhone 11 Pro(左)、iPhone 11(中央)、iPhone 11 Pro Maxの3モデル

 2019年秋のiPhoneは、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxの3モデルだ。

 このうち筆者オススメのモデルは「iPhone 11」である。上位のProモデルに比べても同じプロセッサーを搭載するなど性能差は少なく、機能差も有機ELディスプレイと望遠カメラ程度。しかし、その一方で価格差が比較的大きい。

 64GBモデル同士で比較すると、iPhone 11は7万4800円、iPhone 11 Proは10万6800円、iPhone 11 Pro Maxは11万9800円となる(いずれも税別)。価格差は3万円以上だ。たとえば、子どもの運動会撮影などのために望遠カメラが必要になっても、この差額で型落ちのビデオカメラかデジカメを買った方が良いとも言える。

 さらに安いモデルとして、iPhone XR(6万4800円~)とiPhone 8(5万2800円~)、iPhone 8 Plus(6万2800円~)がラインアップに残されているが、この価格差ならiPhone 11の方がオススメだ。iPhone 11の方がプロセッサー世代が新しく、その分長く使いやすいので、1年あたりのコストは安くできる。「価格が高い=コスパが悪い」というわけではないのだ。

 また、MVNOのmineoがiPhone XS/XS Max/XRの取り扱いを開始したが、iPhone XS(64GBモデル)でも9万7200円なので、より安くプロセッサー世代が新しいiPhone 11の方がオススメだ。

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