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「auピタットプラン」ユーザーは新プランに変えるべき? ポイントは「家族割プラス」
2019年7月24日 06:00
2019年夏モデルと同時に発表されたauの新料金プラン。なかでも、月間のデータ容量制限がない使い放題サービスとして発表された「auデータMAXプラン」は期間限定ではなく最初から「使い放題」を打ち出すなど、各社がこぞって新料金プランを発表する中で、かなりのインパクトだった。
この新料金プランの中には、2017年に登場して以降、ライトユーザーに支持されてきた「auピタットプラン」をリニューアルした「新auピタットプラン」も含まれている。
従来のauピタットプランは6月30日で新規受付を終了したが、「新auピタットプラン」は同じようなプラン名ながら「ちょっと違う」部分があるのだ。
筆者自身もauで主に通話用の回線を1本契約しており、データ通信量もそこまで多くないため「auピタットプラン」で利用している。
また、これとは別にスマートフォンやタブレットの契約があり、固定回線の「auひかり」も契約しているため、各種割引を適用できる「新auピタットプラン」の方が安くなる可能性もある。
しかし、受付が終了したauピタットプランから新auピタットプランに変更すると戻すことはできないため、今回は新旧のauピタットプランで「どのようなケースならば安くなるのか」を試算した。
2GB以上、4GB未満なら「新auピタットプラン」
(割引なしの場合) | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 7GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新auピタットプラン | 2980円 | 4480円 | 4480円 | 4480円 | 5980円 | 5980円 | 5980円 (速度制限) |
(旧)auピタットプラン | 2980円 | 3980円 | 4980円 | 5980円 | 5980円 | 6980円 | 6980円 |
まずは、一切の割引を適用しない状態で比較。新auピタットプランとauピタットプランに共通するのは「使ったデータ容量に応じ、料金が変わること」だ。
このデータ容量による料金の変化が両プランでは異なっている点に注目すると、2GB以下なら「auピタットプラン」、4GBまでは「新auピタットプラン」の方が安いことがわかる。
インターネット回線を契約、セット割引が適用される場合
(固定回線セット割あり) | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 7GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新auピタットプラン | 2980円 | 3980円 | 3980円 | 3980円 | 5480円 | 5480円 | 5480円 (速度制限) |
(旧)auピタットプラン | 2980円 | 3480円 | 3980円 | 4980円 | 4980円 | 5980円 | 5980円 |
続いて、auひかりをはじめとするインターネット回線を契約している場合。新旧どちらのauピタットプランも、利用データ量が「2段階目」、つまり1GB以上の通信を行っていれば割引を受けられる。
割引額はどちらも500円なので、セット割引を加味しても、2GB以下なら「auピタットプラン」、4GBまでは「新auピタットプラン」がお得であることには変わりない。
大きく変わるのは「家族割プラス」適用の場合
(固定回線+家族割あり) | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 5GB | 7GB | 20GB |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新auピタットプラン(2人) | 2480円 | 3480円 | 3480円 | 3480円 | 4980円 | 4980円 | 4980円 (速度制限) |
新auピタットプラン(3人以上) | 1980円 | 2980円 | 2980円 | 2980円 | 4480円 | 4480円 | 4480円 (速度制限) |
(旧)auピタットプラン | 2980円 | 3480円 | 3980円 | 4980円 | 4980円 | 5980円 | 5980円 |
インターネット回線とのセット割引「auスマートバリュー」までは従来もあったが、新たに加わった「家族割プラス」による割引は大きい。
ここまでは2GB以下の利用であればauピタットプランの方が500円安かったところ、家族割プラスを適用した場合は新auピタットプランが同額、または安くなる。
また、もっとも安く利用できる「1GB以下」の場合でも、新auピタットプランであれば家族割プラスが適用され、条件を満たせば月額1980円から利用できる。
筆者の場合はこれに当てはまり、来月からは新auピタットプランのユーザーになる予定だ。「家族割プラス」を使えるauピタットプランユーザー、つまり同居している家族で2回線以上使っている場合は「新auピタットプラン」に切り替えたほうがお得だ。
「auピタットプラン」以外の既存プランを使っている場合
「auピタットプラン」を利用中のユーザーに向けた話からは外れるが、利用中のauスマートフォンが購入から1年以内かつ「auフラットプラン20」などに加入しているユーザーは、すぐに新料金プランに変えない方がお得に利用できるケースも大いに考えられる。
なぜなら、このケースでは月額料金が1000円引となる「スマホ応援割」という割引が適用されている可能性がある。最大13カ月間の割引なので、割引期間が過ぎたタイミングであらためてプラン変更を検討してみると良いだろう。