レビュー
「M Z-01K」ミニレビュー(編集部石井)
時代が追いついた2画面スマホ、マルチタスクをどう使う?
2018年2月14日 12:00
「M Z-01K」は、ZTE製のAndoridスマートフォン。NTTドコモから2月9日に発売された。2つの画面を搭載した折りたたみ型で、閉じた状態では5.2インチ、開くと左右のディスプレイを並べて6.8インチ相当になる。Android標準のマルチタスク機能もサポートし、2つのアプリを並べて利用できるのも特徴だ。「M Z-01K」を編集部員それぞれの視点から紹介する。
編集部・石井
2013年に発売された「MEDIAS W N-05E」を覚えておいでだろうか。2画面を備えていて、アプリを大画面で開いたり、異なるアプリを別々に表示したりできる……そう、今回の「M Z-01K」とほぼ同じ発想で作られた端末だ。
しかしながら、当時のAndoridにはマルチタスク機能は標準仕様ではなく、同時に使えるアプリはごくわずかしかなかった。発想は面白いが、時代を先取りしすぎていた印象だ。この機種を最後にNECはスマートフォン製造から撤退している。
それから5年経って登場したZTE製の「M Z-01K」。MEDIAS Wとの直接のつながりはないということだが、そのコンセプトは後継機と思ってしまいそうなくらい似ている。
MEDIAS Wとの違いで最も重要なのが、Andorid標準となったマルチタスク機能を採用していることだ。つまり、アプリの対応数が段違いに多い。
一般的な(1画面の)スマホを利用していると、マルチタスクが実用的なシーンはどうしても限られてきてしまうが、「M」であれば、縦画面を左右に並べるか、横画面を上下に並べて開くことができる。TwitterとFacebookを並べて開いてひらすら追いかけたり、Abema TVの動画を見ながらメールを打ったり、“デレステ”をプレイしながら“スクフェス”のスタミナ回復を待ったりと、発想次第で使い方を追求できる。
1画面だけを使うアプリ、例えばTwitterでも、ブラウザーに飛んで記事を開きたい場面がある。そんな時、タイムラインはそのまま残し、右画面でChromeが開いて記事を読めるという使い勝手は、ほかにはない便利さだろう。
MEDIAS Wで2画面を使っていたときは、動作にやや不安があるシーンもあったが、基本スペックもMEDIAS Wの時代から飛躍的に向上しており、試用した限りではメモリ不足でアプリが落ちるようなシーンはなかった。
一方で不満が残るのは、1つのアプリを大画面で開くとき。縦2画面に並べていると、どうしても真ん中のベゼルが気になってしまう。電子書籍ならそこは気にならないが、雑誌を表示するにはやや画面が小さい。そして、個体差なのかもしれないが、2つのディスプレイで同じ白色を表示すると、左側だけ黄色味が強いように見える。電子書籍で小説などを表示するときに気になった点だ。
どのメーカーのスマートフォンでも同じような特徴をアピールするようになってきたなか、意欲的な機能を搭載した端末は久しぶりだ。細かいところで改善してほしい部分はあるが、「普通のスマホじゃ我慢できない!」というガジェット好きはぜひ試してもらえればと思う。
docomo Online Shop |
---|
「M Z-01K」の情報をチェック |