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2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用

 NTTドコモは、2つの画面を搭載した折りたたみ型のAndroidスマートフォン「M Z-01K」を2018年1月に発売する。価格帯としてはミドルクラスよりはやや上になるが、ハイエンドクラスよりはずっと安くなる見込み。

2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用 「M Z-01K」
「M Z-01K」

 「M Z-01K」は、ドコモが企画を主導する形でZTEと開発した2画面のスマートフォン。「M」が他機種で言うところのarrowsやXperiaなどに相当する愛称となる。グローバルモデルをベースにしているのではなく、ドコモが商品企画しているモデルだが、海外での発売も予定されていて、北米と欧州ではZTEのAXONブランドで展開される。他国・他キャリアから販売される際には、ドコモにパテントなどの収入が入る。

 2つの画面は、縦に持った状態で左右に開閉するタイプ。開くと5.2インチの画面が左右に2つ並び、合わせて約6.8インチ相当になる。閉じると表裏どちらにも画面が露出するが、カメラのある面がメイン画面となり、閉じた状態では基本的にそちらの画面で操作する。5.2インチサイズなので、片手で操作できるサイズ感となっている。

 同様のデザインの製品としては、2013年4月発売のNECカシオ製「MEDIAS W N-05E」があるが、そちらに比べるとディスプレイサイズが大きくなり、画面左右の額縁が狭くなったことで2枚の画面の連続感が強くなった。

 Z-01Kの画面は、5.2インチの1920×1080ドット(計算上は約115×65mm)が2面で、横に並ぶと正方形に近い比率8:9の1920×2160ドット(計算上は約115×130mm)になる。ちなみにN-05Eは4.3インチ、540×960ドットが2画面の構成で、サイズも一回り以上小さかった。

 カメラはf/1.8レンズの2030万画素のものが1つのみ搭載される。自分撮りは開いた状態でも閉じた状態でも撮影できる。対面撮影時は、端末を閉じた状態で、カメラのない側の画面を利用する。

 Z-01Kの2画面はAndroidの標準仕様を使っていて、プリインストール以外のさまざまなアプリでも2画面を利用できる。表示モードは「2画面連結」「2画面別々」「2画面ミラーリング」「1画面のみ表示」の4種類から選択できる。各モードは画面下のソフトウェアキーエリアにある「M」キーで切り替えられる。

 2画面連結時は、2つの画面を仮想的に1つの画面としてアプリを起動する。大きさや使い勝手の面ではタブレット端末に近くなる。縦横どちらでも利用でき、たとえば電子雑誌サービス「dマガジン」アプリは、縦画面×2なら2ページ見開き表示となり、横画面×2なら1ページが縦に表示された。

 Webブラウザなども縦横どちらでも利用できるが、横書きのテキストが左右で分割されるので、書籍以外のコンテンツでは縦並び画面の方が使いやすい。2画面時は画面が幅広となり、キーボードも大きく表示される。2つの画面をまたいだマルチタッチ操作も可能で、たとえば地図の拡大縮小のピンチイン・ピンチアウトは、2画面にまたいでも操作できる。

 2画面別々表示では、左右で別のアプリを起動できる。Androidのマルチウィンドウ仕様に対応したアプリで利用できる。一部のアプリに関しては同一のアプリを左右に別々に起動することも可能で、たとえばWebブラウザの「Chrome」では、Webページ中のリンクをロングタッチし、「別のウィンドウで開く」を選択すると、もう一方の画面でもChromeが起動し、そのリンク先が開かれる。

 ミラーリング表示時は、2つの画面に同じ画面が表示される。これは半分閉じかけた状態で卓上スタンド風に置いたとき、自分側と対面側の両方で動画を表示させる際などに利用できる。動画再生時などは受話音用のレシーバースピーカーと下端のスピーカーの両方を使い、DOLBY ATMOS対応のサラウンド再生に対応する。

 1画面のみ表示だと、開いている状態でも片方の画面だけで表示される。裏面を点灯させず、電力を節約しながら卓上スタンド風に置きつつ動画再生するときなどに利用する。

 閉じた状態ではカメラのある側の画面を利用する。大きさは5.2インチなので、普通のスマートフォンと同じように使える。背面側の画面は普段は使われないが、カメラで対面側を撮影する際には利用する。

 デザイン面で言うと、両画面ともにロゴなどは刻印されていない。ヒンジ側の側面に「docomo」のロゴがあり、CEマークや「M」のロゴ、型番などは開いた内面にプリントされている。

 カメラがある側がメイン筐体扱いで、各端子などがあり、もう一方の画面側よりも厚みがある。開いた状態だとメイン筐体側が左になり、左手で持つ場合は厚みと重みのあるメイン筐体を握る形で、重量を感じにくくなっている。逆に右手で持って左手でタップ、というスタイルだと握りにくくなる。発表会で展示していた開発中のモデルでは、ホーム画面などは上下反転表示には対応していなかった。

 閉じた状態では右側がヒンジとなり、各ボタン類は左側面に集中している。側面の電源キーは、指紋認証センサを内蔵している。上端側にイヤホン端子、下端側にUSB Type-C端子がある。

2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用
2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用
2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用
2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用

 プロセッサーはクアルコムのMSM8996 Proで、2.2GHz×2と1.6HGz×2のクアッドコア。システムメモリーは4GB。内蔵ストレージは64GBで、最大256GBのmicroSDXCに対応する。プロセッサーは今シーズンのハイスペックライン向けMSM8998ではなく、通信速度も最大下り500Mbpsと、最新最高のスペックではないが、その分、コスト面でハイエンドモデルより安くなっている。

 防水防塵やおサイフケータイ、ワンセグ・フルセグには対応していない。Android 7.1を搭載する。大きさは約151×72×12.1mmで、重さは約230g(いずれも予定)。カラーは1種類のみ。

2画面スマホ「M」登場、Androidのマルチウィンドウ機能を活用
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