レビュー

「HUAWEI nova」ミニレビュー(編集部関口)

4万円弱で高い質感、使い勝手も上々

 SIMロックフリーのファーウェイ製Androidスマートフォン「nova」は、5インチフルHDディスプレイにSnapdragon 625や3GBメモリを搭載するモデル。背面に指紋認証センサーや1200万画素カメラを備える。「ケータイ Watch」編集部スタッフそれぞれの視点から「nova」をご紹介する。

編集部関口が感じた「コスパと質感」

 3万7800円で発売された「nova」は、2017年春のミドルクラスとして一般的なSnapdragon 625というチップセット(2GHz駆動×8コアのCPU)に3GBメモリというスペック。これは、同クラスのスマホの中で比べると、価格面で「ZenFone 3」よりも安いが、「nova」発売から1カ月遅れで登場する「Moto G5 Plus」のほうが4GBメモリでさらに安いという形。もっとも、「nova」ならau系回線でも利用できるので、mineoやUQ mobileといったサービスのユーザーなら「nova」は有力な選択肢になりそう。

 筆者が好むARな位置情報ゲームは、それなりにスマホへの負荷がかかるので、体感でのベンチマークがてら日々遊んでいるのだが、「nova」は現在地の追従もなめらかでブレも少なく、操作感も悪くない。さすがにSnapdragon 820/4GBといったハイエンドスマホのほうが印象は上だが、そのあたりは同クラスの他のスマホと同じと言って差し支えないだろう。

ロック画面で画面下部からフリックすると出てくるショートカット
カメラ撮影画面、どこかで見たようなUIだ……
通知バーとショートカットを切り分けて表示するのは、「お、その手があるか」とちょっと感心

 素直に驚いたのは、5インチフルHDのIPS液晶ディスプレイの美しさと、メタルボディの高い質感、そしてUIの工夫だ。カメラの撮影画面などはなんだかiPhoneっぽい? というところもあるのだが、ホーム画面や操作メニューは独特の工夫がいくつか見られる。上部から引き出す通知バーは、各種ショートカットと分離した配置にして整理整頓しようとしているし、ホーム画面の設定(ウィジェット追加など)を画面の長押しだけではなく2本指のピンチインで呼び出せたりする。こうした工夫は、自分なりの使いこなしに繋がっていくわけで、ボディの質感とあいまって満足度の高さをもたらしてくれそうだ。