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デュアルカメラ搭載の「Huawei P9/P9 Plus」、ライカと共同開発
(2016/4/7 02:47)
ファーウェイは4月6日(現地時間)、ロンドンで新製品発表会を開催し、Androidスマートフォンの新モデル「Huawei P9」「Huawei P9 Plus」を発表した。
Huawei P9は、5.2インチのディスプレイと、12メガピクセルのデュアルカメラを搭載したAndroidスマートフォン。チップセットはKirin 955(2.5GHz×4コア、1.8GHz×4コア)で、メモリー構成は3GB RAM/32GB ROMのモデルと4GB RAM/64GB ROMのモデルが用意される。OSはAndroid 6.0 Marshmallow。バッテリー容量は3000mAh。大きさは145×70.9×6.95mm、重さは144g。ボディカラーはCeramic White、Haze Gold、Rose Gold、Tinanium Grey、Mystic Silver、Prestige Goldの6色。
Huawei P9 Plusは、5.5インチのディスプレイと、12メガピクセルのデュアルカメラを搭載したAndroidスマートフォン。チップセットはKirin 955(2.5GHz×4コア、1.8GHz×4コア)で、メモリー構成は4GB RAM/64GB ROM。OSはAndroid 6.0 Marshmallow。バッテリー容量は3400mAh。大きさは152.3×75.3×6.98mm、重さは162g。ボディカラーはCeramic White、Rose Gold、Haze Gold、Quartz Greyの4色。
両端末ともにLTE対応のデュアルSIM端末で、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acをサポートする。指紋認証にも対応する。外部接続端子はUSB Type-C。
価格はP9の3GB+32GBモデルが599ユーロ、4GB+64GBモデルが649ユーロ、P9 Plusが749ユーロ(いずれも税込)。4月16日に世界各国で発売されるが、第一陣には日本は含まれていない。
同社では、今回の発表にあわせてリストデバイスの最新モデル「TalkBand B3」も発表。Active(White、Black)、Classic(Beige、Brown)、Elite(Titanium、Gray)の3タイプがラインナップされ、Activeが169ユーロ、Classicが199ユーロ、Eliteが249ユーロで販売される。発売時期は不明だが、価格が明らかにされていることから、間もなく発売されるものと予想される。
カラーとモノクロの2つのカメラセンサー
Huawei Consumer Business Group CEOのRichard Yu氏は、Huawei P9の特長について、iPhone 6sやGalaxy S7と比較しながら、同じサイズ感に大きなディスプレイを狭額縁で実装したことをはじめ、スリムでカメラ部の出っ張りが無いフラットなデザインやバッテリー容量の大きさなどでP9が優位にあることをアピール。加えて、ボディの質感の高さについても、それらの端末に負けないクオリティであることを強調した。
同氏は、スマートフォンのカメラをアーティスティックに進化させるためにライカと組んだことを説明。P9ではソニー製の1.25umのピクセルサイズの大きな12メガピクセルのカメラセンサーを採用し、さらにカラーとモノクロの2つのセンサーを組み合わせることで、明るく、高画質な写真撮影を実現したという。
オートフォーカス(AF)についても、従来からあるレーザーAFやコントラストAFに加え、2つのカメラを生かす深度計算用のソフトウェアエンジンを活用することで、ハイブリッドAFを実現。同端末では、さまざまな場面において素早くフォーカスを合わせられるほか、撮影後にボケ味を調節できる機能も搭載された。
こだわりの撮影機能としては、Standard、Vivid、Smoothの3つの「Leica Film Mode」やモノクロ撮影モード、各種設定を細かく手動設定できるプロフェッショナルモードなどが用意されている。
指紋認証についても第4世代へと進化し、精度が高まった。
チップセットとして採用されたKirin 955は、2.5GHz(A72)×4コア+1.8GHz(A53)×4コア+i5 co-processorで構成され、カテゴリー6対応のモデムも内蔵する。詳細は明らかにされなかったが、4つの2Gバンド、9つの3Gバンド、18の4Gバンドをサポートすることで、217の国と地域、1334のキャリアをサポートできるとされている。SIMカードスロットは、nano SIM×2のデュアルSIMトレイが採用され、片方はmicroSDカードも排他使用できる。
通信まわりでは、端末を持つ手で電波を遮る形になることを避けるため、3つのアンテナを自動制御することで安定して通信できるような工夫や、つながりやすいWi-Fiアクセスポイントをランキング化して探しやすくする機能を用意。長期間使用することで、だんだんと挙動のサクサク感が失われる課題を解決するために、ファイルシステムを最適化する仕組みを導入し、従来と比べレスポンスを20%改善させたという。
バッテリーまわりでも、iPhone 6sと比べて電池のもちが良く、ヘビーユーザーでも1日は電池がもつとアピール。USB Type-Cに対応することで、充電時間は短くなった。
P9 Maxではなく、P9 Plus
Huawei P9 Plusについては、そのネーミングからも分かるようにiPhone 6S Plusがライバルとして意識されている。Yu氏は、サイズ感やバッテリーライフの面での優位性を強調。
一見するとディスプレイのサイズが違うだけに思えるが、実はさまざまな拡張が施されている。ステレオスピーカーの搭載でサラウンドサウンドを実現していることや、F1.9でAF対応の8メガピクセルのインカメラを搭載することで、さらに美しい自分撮り(セルフィ)を可能にしたことがアピールされた。
さらにP9 Plusでは、iPhoneの3D Touchのように押し込む感じでディスプレイに触れることで、ショートカットメニューなどを呼び出せる機能を搭載。赤外線リモコン機能も搭載された。
著名なフォトグラファーやハリウッドスターが登場
発表会では、優れたカメラ機能をアピールするため、ナショナルジオグラフィックのDavid Guttenfelder氏、フリーランス・スキーフォトグラファーのReuben Krabbe氏、トラベラーのZhu Yinghao氏の3人のフォトグラファーが、ファーウェイのHandsets Strategy & Business Development、Vice PresidentのChangzhu Li氏と対話する形でそれぞれの視点でHuawei P9のカメラを解説。さらに、PaulとLindaを両親に持つフォトグラファーのMary McCartney氏が登壇し、自身がHuawei P9で撮影したライカらしい写真を紹介した。
また、ハリウッドスターのHenry CavillとScarlett JohanssonがHuawei P9のグローバルプロモーションに起用されることが明らかにされた。発表会には、英国出身でスーパーマン役で知られるHenry Cavillが登場。Richard Yu氏からHuawei P9をプレゼントされ、Yu氏とのツーショット撮影に笑顔で応じていた。