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カメラとオーディオに注力した「Xperia Z4 SOV31」

 「Xperia Z4 SOV31」は、ソニーモバイル製のAndroid 5.0搭載スマートフォン。ドコモにつづき、auの2015年夏モデルとしても登場することになった。6月中旬に発売される。価格は未定。

デザイン

 Zシリーズのオムニバランスデザインを踏襲した外観では、側面の専用充電端子を廃止。防水・防塵性能を備えつつ、キャップレスUSBポートを底面に配置し、さらにはmicroSDカードとSIMカードを1つのスロットに収納するなど、内部構造を刷新してシンプルな印象を与えるデザインに仕上げられた。角の部分は、メタル調の塗装を施した樹脂素材の上に、透明な樹脂で覆う形となり、長く利用しても塗装が剥げない仕組み。それ以外の側面はメタルフレームが採用されており、上質感を演出するとともに、通信用アンテナとしても機能する。

 細かな点では、ロゴマークの配置がキャリアによって異なっており、au版では背面中央に「XPERIA」、背面下部にauのロゴマークや型番が入る。

 Android 5.0になったことで、ソニー製のアプリでも、Android 5.0のマテリアルデザインを反映させた。

カメラ機能

 ソニーの「Gレンズ」、画像処理エンジンの「BIONZ for mobile」との組み合わせで高画質な撮影を楽しめるのは、2070万画素のメインカメラ(Exmor RS for mobile)とともに、広角で510万画素のインカメラ(Exmor R for mobile)だ。

 世界的に流行する自分撮り撮影を楽しめる機能として、新たに搭載される「ARマスク」では、被写体の顔に、動物の顔をかぶせる、といった撮影が可能。顔認識機能も利用し、オブジェクトを合成する「ARエフェクト」では、auならではの要素として、「カケホとデジラ」のキャラクター(デジラ)との合成が楽しめる。また「スタイルポートレート」も自分撮り向けの新機能。美肌、日焼けなどのエフェクトを選び、好みのテイストで撮影できる。

 被写体や撮影状況にあわせて最適な写真を撮れるプレミアムおまかせオートでは、料理モードが搭載された。開発時に行った学習の成果で、被写体が料理かどうか判別、よりおいしそうな写真を記録できるようになった。

オーディオ

 オーディオ面では、MP3をハイレゾ相当にアップコンバートする「DSEE HX」、Bluetoothで高音質が楽しめる「LDAC」などをサポートするほか、対応イヤホンを使うことでノイズキャンセリングも利用できる。またユニークな機能として、装着したイヤホンの性能をチェックして、最適な音になるよう自動調節する機能も用意されている。

主なスペック

 チップセットはクアルコム製の「MSM8994(Snapdragon 810)」で、CPUは2GHz駆動のクアッドコアと1.5GHz駆動のクアッドコア、あわせて8つのコア(オクタコア)となる。ストレージは32GB、メモリは3GB。Androidは64bit対応で、過去の機種であるXperia ULと比べて約2倍~3倍のパフォーマンスと、これまでより高速な動作になるという。

 LTEとWiMAX 2+に対応し、それぞれキャリアアグリゲーションによる高速通信をサポート。LTEネットワークを利用した高音質な通話であるVoLTEも利用できる。防水・防塵性能、おサイフケータイ/NFC、ワンセグ/フルセグ、Bluetooth 4.1に対応する。赤外線通信や耐衝撃性能はサポートされていない。microUSB端子は、テレビなどに繋ぐMHL端子としても動作する。

 ソニーのゲーム機「PlayStation 4」と連携して、Xperia Z4をセカンドスクリーンにすると、テレビに映し出されるメイン画面とは異なる情報が表示される。宅内であればZ4でリモートプレイすることもできる。

 大きさは約146×72×6.9mm、重さは約144g。約5.2インチのフルHDディスプレイや2930mAhのバッテリーを装備する。ボディカラーはWhite、Black、Copper、Aqua Greenの4色。

関口 聖