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ソフトバンク、LTE-Advancedの基地局間協調技術の実験結果を報告
ソフトバンク、LTE-Advancedの基地局間協調技術の実験結果を報告
(2013/2/14 17:20)
ソフトバンクモバイルは、次世代の通信方式、LTE-Advanced向けの基地局間協調技術について、2012年5月より実施されたフィールド実証実験の結果を報告した。
今回の実験は、2012年5月より東京のお台場地区で実施され、「複数基地局間協調伝送技術」(CoMP)、および「複数基地局間協調送信制御技術」(ECO-LTE)について実験が行われた。
実験結果では、「複数基地局間協調伝送技術」(CoMP)において、セル境界での下り伝送速度が2~3倍に向上できることが確認された。また、「複数基地局間協調送信制御技術」(ECO-LTE)において、セル境界での下り伝送速度が約2倍に向上できることが確認された。
どちらの技術も、一般的なIPネットワーク上で規定される「基地局間インターフェース」(X2インターフェース)を用いることで、分散した基地局やダークファイバ(使われていない光ファイバー回線)を利用できない基地局にも対応でき、汎用的な方式として商用サービスに利用できるとしている。また、このX2インターフェースを使用した基地局間協調伝送技術は、同社が世界に先駆けて研究開発した技術としている。
ECO-LTEについてはLTEの基地局装置に制御ソフトウェアを追加するだけで、端末を更新することなく、現行のLTEシステムにも対応できるとしている。