ソニー、モバイルバッテリーに高容量版、手回し充電機能付きも


 ソニーは、USBによるさまざまなタイプの出力に対応し、容量4000mAhとした充電式のサイクルエナジーシリーズのUSBモバイルバッテリー「CP-A2LAS/A2LA」を6月20日に発売する。価格はオープン価格で、店頭予想価格は4500円前後。また、手回し充電器を加えた「CP-A2LAKS」もラインナップされ、こちらは店頭予想価格8000円前後になる見込み。


「CP-A2LAS」「CP-A2LAKS」

 

 今回発売される「CP-A2LAS」は、容量4000mAhのリチウムイオン充電池を内蔵したUSB出力のモバイルバッテリー。従来モデルより容量を拡大し、標準的なスマートフォンを2回充電できるとする。

 また、出力は従来モデルの1Aから1.5Aに向上させ、対応する機器の充電時間を短縮できる。例えば「Xperia acro HD」の場合、1Aで充電時は約180分かかるところが、1.5Aなら約130分で充電できる。USB出力端子は2つ用意され、どちらか1つを使用した場合は1.5Aで、2つを同時に使用した場合はそれぞれ0.75Aで出力される。出力できる時間は連続約90分。

 さらに、本体にはスマートフォンやタブレットなど多くの機器と互換性のあるメインモード「MODE1」に加えて、プレイステーション3のコントローラーなど、USB認証を必要とする機器を充電できるサブモード「MODE2」を搭載している。

 本体内蔵の充電池の充電時間は約5時間。約500回のくりかえし充電が可能。本体の充電中は、USB出力による機器への給電は行えない。

 大きさは約58×84.5×26.4mmで、重さは約145g。ACアダプター部分は58×56×21.5mmで、重さは約45g。

 なお、「CP-A2LAS」と「CP-A2LA」の違いは製品パッケージのデザインのみで、内容は同じ。「CP-A2LAS」はスマートフォン売場向けのパッケージとなっている。


「CP-A2LAKS」の利用イメージ

 手回し充電器を追加した「CP-A2LAKS」は、「CP-A2LAS/A2LA」の製品内容に加えて、ACアダプター接続部分に手回し充電器を装着できる製品。手回し充電機能は主に非常用として位置付けられており、ハンドルを回転させて、本体内蔵の充電池を充電できる。ACアダプター同様に、充電中の出力(給電)は行えない。

 ハンドルを約3分間回せばスマートフォン約1分間分、約5分間回せば約1分間のWebブラウジングが可能な充電が行えるとしている。なお、手回しの回転速度を速くしても、充電できる速度には限度がある。参考値は1分間に120回転とされている。


 

(太田 亮三)

2012/5/15 18:48