5インチ液晶とフルキーボード搭載のAndroid端末「LYNX SH-10B」


LYNX SH-10B

 「LYNX SH-10B」は、パンタグラフキーボードや5.0インチの大画面液晶を搭載した、シャープ製のコミュニケーション端末。「ドコモ スマートフォン」のカテゴリーに属する商品となる。OSにはAndroid 1.6を採用した。7月発売予定。

 端末は折りたたみ型で、オープン時にQWERTY配列のキーボードが出現する。タッチパネルやトラックボールも装備。ブラウザのスクロールや、メニュー操作などの際に、シーンに合わせたデバイスを選ぶことができる。マルチタッチにも対応し、ピンチイン、ピンチアウトでの拡大・縮小も可能だ。Android OS 1.6自体はマルチタッチを利用できないが、シャープが独自に機能を拡張しており、ブラウザとフォトのみが対応する。

 ほかにも、検索からアプリを呼び出し、直接起動するなどの機能を備える。縦画面が基本のアプリにも対応しているが、その際は端末本体の向きを変えて持つ必要がある。ホーム画面は5つまで設定できる。設定メニューなどの文言にも手を入れ、より日本のユーザーに分かりやすいようになっているという。プロフィール画面や電話帳などもオリジナルのもの。なお、スペックの近いauの「IS01」のユーザーインターフェイスはocean observationとKDDIが共同で開発しているが、LYNX SH-10Bのものはシャープ製となる。

 ウィジェットが充実しているのも特徴で、「mixiウィジェット」「Twitterウィジェット」「Googleウィジェット」など、20種類をプリセットする。ほかにも「ブログ投稿ウィジェット」を搭載し、ウィジェットから簡単にブログ投稿ができる。「フォト」「メディアプレーヤー」に加え、辞書もウィジェット化し、ホーム画面から直接利用できる。ウィジェットのダウンロードは「SH Wideget Gallery」から行う。メーラーは3ペイン表示に対応。内蔵のドキュメントアプリで、Word、Excel、PowerPointは編集まで可能となる。

 Android端末ながら、日本独自の機能にも対応しており、ワンセグを内蔵。電話帳では、インクリメンタルサーチができ、赤外線によるデータの交換も可能となっている。5インチのディスプレイは横長のスタイルで、解像度は960×480のフルワイドVGA。シャープの開発した「NewモバイルASV液晶」となる。また、カメラには530万画素CMOSを採用。バーコードリーダーや名刺リーダー、情報リーダーなどの機能を備える。43万画素のインカメラも搭載する。さらに、DLNAサーバー機能で、音楽や写真を、AQUOSへワイヤレス転送することができる。

 GPS、Bluetooth、Wi-Fiなどにも対応。Wi-Fiは「AOSS」や「WPS」で簡単に設定できる。通信方式は最大7.2MbpsのHSDPAと最大5.7MbpsのHSUPA。国際ローミングサービスの「WORLDWING」はサポートしているが、3GのみでGSMは搭載されていない。GoogleマップやAndroidマーケットといった、Android標準のサービスも利用可能となる。

 Xperiaに引き続き、「ドコモマーケット」にも対応。ドコモが厳選したアプリや、動画、サイトなどのコンテンツへ、スムーズにアクセスできる。9月に提供予定の「SPモード」にも対応予定だが、現時点では、iモードメールなどは利用できない。ートGPSやiコンシェル、マイエリアなどにも非対応なほか、新サービスの「iBodymo」もサポートしない。

 ちなみに、形状はスマートブック型だが、そのほかのFOMA端末と同様、音声通話にも対応している。通話はスピーカーホンで行う形で、別売りのイヤホンマイクやヘッドセットが利用可能。

 本体のサイズは148×83×17.8mmで、重さは約230g。連続待受時間は約280時間、連続通話時間は約310分。カラーはRed、Whiteの2種類を用意する。


RedWhite

 



(石野 純也)

2010/5/18 14:00