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郵便局からAIドローン、防災や見守りに活用 日本郵便とKDDIが珠洲市で実証

 日本郵便とKDDIは、郵便局をドローンポートの拠点として活用する実証を、石川県珠洲市で開始した。期間は10月4日まで。平時の見守りや、災害時の被災状況・住民の安否確認などへの活用を検証する。

 実証では、珠洲郵便局の屋上にドローンポート「Skydio Dock for X10」が1台設置される。珠洲市内にすでに配備されているドローンポートとも連携し、複数のAIドローンが遠隔運航する。

 ドローンには、米スカイディオ(Skydio)が開発した自律飛行型ドローン「Skydio X10」が用いられる。機体にはエッジAIと6基のナビゲーションカメラが搭載されており、360度の障害物自動回避や自律飛行に対応する。GPSを利用できない環境や暗所での飛行にも対応する。

 平時には通学路の安全確認などを実施する。また、災害などで道路が寸断された状況を想定し、配送ルートの状況を把握することで、郵便局の集配社員などの安全確保に活用できるかが確認される。

 有事には、複数のAIドローンを活用して監視・点検エリアを広げ、被災状況や住民の安否を迅速に把握できるかを検証。10月4日に珠洲市が実施する総合防災訓練にも参加し、自治体と連携した災害時の運用モデルが検討される。

 実証では、日本郵便がドローンポートの設置場所を提供し、郵便局業務を踏まえた用途の検討や地域・関係機関との連携を担当する。

 KDDIは、ドローンとドローンポート、遠隔運航システムを提供するほか、通信・運航環境の構築、飛行ルートの設計、安全管理、ドローンで取得された映像やデータの伝送・活用検証を担当する。

 両社は2026年6月、「ドローンによる地域課題解決と社会基盤化の実現」に向けた基本合意書を締結した。全国の郵便局などをドローンポートとして活用する新たなビジネスモデルや、ドローン物流の社会実装が検討されている。

 KDDIでは、市役所や消防署などとの連携によりAIドローンを全国に配備し、平時・有事を問わず、10分以内に全国どこへでも遠隔操縦でドローンが駆け付けられる社会基盤の構築を目指している。

 今回の実証を通じ、郵便局をドローンポート拠点として活用することの有効性が検証される。両社は全国の郵便局を活用したドローンポートの常設化やドローン物流の社会実装について検討し、2027年度以降の本格的な協業を目指す。