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スマホゲームをAIで高画質化、Snapdragon向け「Adreno Neural Fusion」

 クアルコム(Qualcomm)は、スマートフォンのゲーム描画にAIを活用する新技術「Qualcomm Adreno Neural Fusion」を発表した。ニューラル処理、AIによる超解像、フレーム生成が1つのグラフィックスパイプラインに統合され、高画質化と描画処理の負荷、消費電力の低減を図る。

 Adreno Neural Fusionでは、従来のモバイル向けアップスケーリングで発生することがあった細部のちらつきや、動きの速い物体の残像、画像のぼやけなどを抑える設計が採用される。これにより、ディテールや動きの鮮明さを維持しながら、ゲームの描画を効率化できる。

AI専用の「Adreno Matrix Cores」

 次世代のフラッグシップ向けプラットフォームでは、Adreno GPUにAI処理専用の「Adreno Matrix Cores」が導入される。AIモデルがグラフィックスパイプライン内で直接処理されることで、遅延や電力面のオーバーヘッドが低減されるという。AdrenoでAI専用のGPUコアが採用されるのは初めて。

 また、Adreno Matrix Coresには、18MBの「Adreno High Performance Memory」が組み合わされる。GPU向けに統合された低遅延のキャッシュで、タイルベースレンダリングやフレームバッファ、コンピュート処理のデータがグラフィックスサブシステム内に保持される。システムメモリーとのデータ転送を減らすことで、遅延や消費電力が抑えられる設計となる。

 クアルコムによると、MatrixによるアクセラレーションはNPU、CPU、GPUで利用できるようになり、AI処理がプラットフォーム全体へ広げられる。

UnityとUnreal Engineに対応

 Adreno Neural Fusionは、ゲームエンジンのUnityとUnreal Engineに対応する。AIによる超解像などの機能がゲームエンジン側に統合されており、開発者が独自の描画技術を一から実装することなく利用できる。

 クアルコムは、Snapdragon搭載端末で、AIを利用した高解像度化やフレームレートの安定化、消費電力の低減につなげるとしている。