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HPのパソコンに「Rakuten AI」導入 法人向けに今月から

 楽天グループと日本HP(HP)は、AI「Rakuten AI for Desktop」をHP製パソコンに導入する。当初は法人向けに限定され、コンシューマー向けにも10月以降に提供される。

HP製のパソコンでRakuten AI

 国内で販売されるHP製のパソコンを対象に、Rakuten AI for Desktopがプリバンドルされる。ユーザーはパソコンを購入後にアプリケーションを有効化するだけで、AI機能を利用できる。

 Rakuten AI for Desktopは、楽天グループのAI。パソコン向けに最適化されたLLM(大規模言語モデル)を利用し、インターネット接続がなくとも低遅延で高いプライバシー性のもとで、AIを活用できる。

 オンデバイスモードでは、文書作成や翻訳、要約などの支援機能を利用できる。インターネット接続が必要なクラウドモードでは、70を超える「楽天エコシステム」と連動した専門AIエージェントを活用できる。

 「楽天市場」での商品検索やレコメンドをはじめ、「楽天トラベル」での宿泊施設検索、「楽天モバイル」の案内、「楽天PointClub」でのポイント残高確認、「楽天GORA」「楽天ミュージック」といった各種サービスをひとつの画面から利用可能。さらに、「英語コーチ」や「お料理パートナー」など、学習や日常をサポートするコミュニティーエージェント機能も備える。

 今回の取り組みは2025年11月の協業に基づく。ゲーミングパソコンやシンクライアント、一部のワークステーションには導入されない。

UI・使い勝手の仕様

 デスクトップ上での使い勝手にも配慮されており、作業効率を高めるための専用インターフェイスが用意される。中心となる「AI チャットウィンドウ」では、単一のインターフェイスから各種操作や問い合わせを行える。

 また、画面上の任意の場所やシステムトレイに配置して手軽に呼び出せる「フローティングアイコン」、要約・翻訳・リライトなどをインラインメニューや自動提案でサポートする「コンテキストアクションバー」を搭載。アプリやタブを切り替える手間を省き、シームレスな操作感を実現している。

「Rakuten AI 7B ONNX」

 ベースとなるモデル「Rakuten AI 7B」は、Mistral AIのオープンLLM「Mistral-7B-v0.1」を基礎とし、楽天独自のマルチノードGPUクラスタを用いて継続学習を実施した70億パラメータの日本語基盤モデル。さらに、日本語特有の処理効率を高めるため、独自の「拡張形態素解析器」を採用している。

 これにより、1トークンあたりで表現できる日本語文字数を増やし、学習・推論双方において高い処理効率と低遅延化を実現した。端末上で動作する「Rakuten AI 7B ONNX」は、このモデルに量子化などの最適化を施した特別版となっている。