ニュース

楽天、エージェント型AI「Rakuten AI」を発表 まずは「Rakuten Link」に搭載

 楽天グループの三木谷浩史会長は30日、イベント「Rakuten AI Optimism」にて、エージェント型AI「Rakuten AI」を発表した。あわせて、楽天モバイルの「Rakuten Link」も同日にアップデートされ、「Rakuten AI」が搭載される。

 「Rakuten AI」は、昨年からベータ版として提供されていた「Rakuten AIアシスタント」をリニューアルし、本格的に提供されるもの。

 「Rakuten Link」では、昨年10月からチャット形式のAIサービスを利用できたが、本日よりAIチャットに加え、自動提案されるプロンプトを活用した「楽天エコシステム」内の横断検索が可能になる。

 たとえば、「Rakuten Link」上で「Rakuten Link AI」を開き、写真を送信すると、その写真に関する情報を検索できる。三木谷氏はデモで万年筆の画像を送信。すると画像の万年筆に関する商品が検索され、候補が提示された。リンクをタップすると商品ページへ遷移し、実際に楽天市場で購入できる仕組み。

 楽天は、圧倒的なデータ基盤と広範なエコシステムを最大の強みとし、独自のAI開発を進めている。三木谷氏は「AIにとってデータは金脈」と述べ、楽天市場の購買情報や楽天カードの決済履歴、楽天モバイルの閲覧データなど、各種サービスから得られる膨大なデータを活用していると強調。顧客の行動履歴は3兆件を超えるという。

 「Rakuten AI」は、2025年秋に「楽天市場」にも導入予定で、今後も機能の改善・拡張を継続しながら、「楽天エコシステム」内の各サービスへと順次展開を広げていく。

Rakuten AI
フォーマルな服装のトレンドについて質問
回答と一緒にRakuten Fashionで購入できるアイテムを探してくれる
直接Rakuten Linkから商品ページを開ける