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「Android 17」正式版の特徴とは――AIエージェントがアプリを操作、「バブル」でマルチタスク

 米グーグル(Google)は16日、「Android 17」をリリースし、対象のPixelデバイス向けに提供を開始した。数カ月以内には、そのほかのデバイスにもAndroid 17が展開される予定。

 マルチタスク機能の刷新や、ユーザーの意図を先読みするAIインテリジェンスの基盤構築、セキュリティの向上などがAndroid 17の主な特徴だ。本稿では、Android 17の詳細な仕様をご紹介する。

AIエージェントがアプリを直接操作

 Android 17では、従来のOSから「インテリジェンスシステム」への転換を図っている。GeminiのようなAIアシスタントがアプリのローカルデータに直接アクセスし、ユーザーに代わってアプリ内のタスクやワークフローを自動実行できるようになる。なお、現在は一部テスター向けのプライベートプレビュー段階として提供されている。

マルチタスクが大幅進化

 タブレットや折りたたみスマホ、今後提供予定の「Googlebook」など、大画面デバイスの普及に伴い、画面サイズを問わずアプリを最適なレイアウトで表示する「アダプティブ・ファースト」の考え方が導入された。

 新機能の「バブル」では、ランチャー上でアプリアイコンを長押しすると、任意のアプリを画面上にフローティング表示できる。スマートフォンやタブレット、折りたたみスマホのすべてで利用可能。

 フローティング表示したアプリは、タブレットや折りたたみスマホのタスクバーに配置される「バブルバー」で簡単に整理・切り替え・ドッキングできる。

 また、タブレットなどのタスクバーから、ワンタップでスマートフォンなどで直前まで使っていたアプリの作業状態を復元し、デバイス間でシームレスに作業を引き継げる。

 加えて、常に手前に表示したままフル操作が可能なインタラクティブウィンドウ機能「デスクトップ向けPiP(ピクチャ・イン・ピクチャ)」も追加された。

パフォーマンス向上とバッテリー消費削減

 アプリごとのメモリ使用量に対する厳格な制限が導入された。これにより、一部のアプリがメモリを過剰に消費して、バックグラウンドで待機する他のアプリやシステム全体の動作を遅延させる問題が防がれる。

 また、OS内部のデータ処理(ガベージコレクション)が改良されたことで、CPU使用率やバッテリー消費を削減しつつ、より滑らかな操作感を実現している。

プライバシー保護とセキュリティ強化

 プライバシー面では、アプリに対して、ユーザーが特定の連絡先のみへのアクセスを許可できる仕組みが追加された。また、SMSを用いたワンタイムパスワード(OTP)の保護機能が強化され、意図しないアプリからのSMSアクセスを3時間遅延させる措置が導入されている。

 さらに、将来の量子コンピューターによる脅威にも耐えうる次世代の暗号技術(ポスト量子暗号:PQC)にOSレベルで対応したほか、物理キーボードでパスワードやPINを入力する際、最後に入力した文字をデフォルトで非表示にする安全対策も追加されている。

 加えて、システム駆動のスポイトAPI「EyeDropper API」が導入された。これまで、アプリで画面上の特定の色を取得したい場合は、そのアプリで画面全体をキャプチャする必要があった。「EyeDropper API」はシステム側がアプリに対してスポイト機能を提供するため、アプリ自体に画面全体を読み取る権限を与える必要がなくなり、画面を盗み見られるリスクを排除できる。

クリエイター向けのカメラ機能

 クリエイター向けに、高画質なHDRビデオ規格「Eclipsa Video」や「RAW14」画像フォーマット、次世代動画圧縮規格「VVC(H.266)」をサポートした。

Bluetooth LE Audioによるアクセシビリティ向上

 アクセシビリティの向上として、Bluetooth LE Audio対応の補聴器専用カテゴリーが追加され、特定のシステム音を個別に補聴器へ出力できるようになっている。