ニュース

アップルが「Apple Intelligence」強化、「Safariの自動整理」などアプリ連携がレベルアップ

 米Apple(アップル)は、「Apple Intelligence」をアップデートし、各種アプリケーションとより密な連携を実現する。

 これらの機能は、最新のソフトウェアに更新することで「Apple Intelligence」のすべての対応言語で無料で利用できるようになる。

 ただし、画像生成など一部の機能はサーバーのリソースを要するため、1日の利用に上限が設定される。この上限は、iCloud+のサブスクリプションに登録すると、ほとんどのプランで上限が引き上げられる。

Safariとの連携

 Safariでは、現在開いている複数のタブについて、Safariがそれぞれのページを分析して自動的かつトピック別にグループ化する。WWDCで披露されたデモでは、多数のタブが「文章作成のためのソース」、「ジャズコミュニティ」、「パズル」など、ページの内容に基づいて自動的にタブがグループ化された。

 「Notify Me」は、特定のWebページの内容が更新された場合に、更新を通知するよう設定できる。たとえば、商品の再入荷や、チケットの申し込み受け付け開始などをSafariが検出すると、その内容を通知するように設定できる。

 「機能拡張を説明」では、Safariのカスタム拡張機能を自然言語で作成できる。たとえば、料理のレシピを保存するようにすれば、レシピサイトで気に入ったレシピを保存・管理できる。

 「機能拡張を説明」は、広告を隠したり、Webページの見た目を自分好みに変更するなどの、いくつかのプリセットオプションも提供される。

 パスワード機能では、強度が弱いパスワードや漏えいしたパスワードを検出し、「Apple Intelligence」とSafariの連携により、安全性の高いパスワードへの変更をワンタップで行えるようになる。

メッセージ・メールとの連携

 メッセージアプリとの連携では、「Apple Intelligence」が会話の内容を理解することで、アプリ上のメッセージからワンタップでリマインダーやメモが作成できるようになる。

 家族や友人から、「日曜日にビーチで撮った写真を送って」と頼まれたら、「写真の検索」をタップするだけで、写真ライブラリの中から場所・日付・人物の名前で一致する条件の写真を自動的にピックアップしてくれる。

 メールアプリでは、「Apple Intelligence」がメールの内容を理解して、メールの中に記載されている電話番号や店舗の住所などを抜粋してくれる。この機能は、Appleのメールアプリに限らず、他社製のメールアプリでも利用できる。

カレンダーとの連携

 カレンダーとの連携では、自然な言葉づかいでイベント内容を登録するだけで、「Apple Intelligence」がその意味を理解して予定を登録してくれる。また、イベントの編集機能では、「チームランチを毎週から隔週に変更」などの自然な言葉づかいを理解し、その意図にあわせたスケジュールを変更してくれる。

電話アプリとの連携

 電話アプリとの連携では、コールセンターなどの法人へ電話をかけると、複数のアプリから関連情報を集めて関連性の高い情報を電話アプリ上に表示する機能が実装される。

 たとえば、フライトの変更のために航空会社に電話をすると、電話アプリとメールアプリが連携し、フライトの予約番号や確認番号を自動的に検出・表示することで、必要な情報をディスプレイに表示しながら通話が行える。

 電話アプリは、話している内容ではなく、通話先に基づいて関連性のある情報を提示するほか、一連の処理はすべてデバイス上で行われるため、Appleを含めた第三者に共有されることはないという。

「ホーム」アプリ

 「ホーム」アプリでは、関連する複数の通知を受け取ると、その内容を「Apple Intelligence」が理解してまとめてくれる。たとえば、人物が到着した通知と、ガレージのドアが閉まっている通知、玄関のドアが開けられた通知を受け取ると、その内容を1つのアクティビティとしてまとめて通知してくれる。

 カメラとの連携機能では、カメラに映った映像で「何が起きたか」を理解し、関連する映像を複数のカメラから集めて解析できる。さらに、「ホーム」アプリは記録された内容から何が重要かを理解し、確認すべき重要な映像をピックアップして表示してくれる。また、対応するカメラで記録された映像は4K解像度で再生可能となる。

「ショートカット」アプリ

 「ショートカット」アプリでは、自然な言葉づかいで複数のタスクを自動化できる。たとえば、会社から自宅に帰る際にパートナーに帰宅時間を知らせるショートカットでは、「退社時に帰宅時間をメッセージで送って」と入力すれば、必要なシステムとアプリのアクションを「ショートカット」が自動的にまとめてくれる。

 作成したショートカットに内容の調整や追加が必要になる場合でも、その内容を自然な言葉で説明するだけで、変更を反映してくれる。

「写真」アプリ

 「写真」アプリでは、映りこんでしまった不要なものを削除するクリーンアップツールが改善され、ユーザーが削除したい対象を高い精度で消去でき、背景がよりリアルに補完される。

 「空間リフレーム」で写真を修正すると、撮影した画像を異なるアングルで撮影するような編集が行える。編集は全てデバイス上で行われるため、リアルタイムでプレビューを確認しながら修正できる。

 強化されたクリーンアップツールや、「空間リフレーム」などの機能は、ライブラリ内に保存されているほぼ全ての写真で活用できる。

「Image Playground」アプリ

 「Image Playground」では、写実的な画像の生成が可能となり、自然言語による指示やタッチ操作で、写真の中の特定のオブジェクトを細かく編集できるようになる。

 「Image Playground」で作成された画像には、非表示のSynthIDのウォーターマークが自動的に付与され、AI生成された画像であるという情報が埋め込まれる。