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KDDIとJR東日本、高輪~竹芝間で自動運転バスの実証実験――無料で一般乗車も
2026年3月26日 00:01
高輪周辺を自動運転バスが運行、一般乗車も可
今回の実証では、都市部の環境における自動運転率や乗り心地、社会受容性などを検証する。まずは運転手が状況に応じて操作を行う「レベル2」の自動運転で運行し、ここで得られたデータや知見をもとに、2027年度中には都市部エリアでの「レベル4」自動運転の認可取得を目指す。
「TAKANAWA GATEWAY CITY周回ルート」と「竹芝方面ルート」の2つを期間中、毎日運行する。乗車前に「TAKANAWA GATEWAY CITYアプリ」からの事前予約ができ、予約日の2週間先の便まで選択できる。予約をしていない場合でも、当日空席があれば乗り場での先着順で案内される。予約受付はすでに始まっている。4月1日~4月7日の期間は一部で運休する。
使用される車両は、ティアフォーが提供する自動運転小型EVバス「Minibus 2.0」。アイサンテクノロジーが高精度3次元地図の作成などを担っている。日本政府が定める自動運転レベル4の基準に準拠しており、LiDARやカメラ、レーダーなどのセンサーを搭載している。乗車定員は28名(自動運転時は16名が着座可能)で、自動運転時の速度は時速35kmとなる。
都市部での実証で新たな知見を得る
これまで、主に地方で実施していた自動運転の実証実験を都市部でも実施する。東京都の中でも、高輪周辺は交通量も多く、開発中の街ということもあり工事現場も多々ある。都会の道路は路上駐車も多い。
現在の自動運転は、交通法規を厳密に順守する仕組みもあり、交差点付近の違法駐車や工事の誘導員といったイレギュラーな事象に対し、人間のドライバーのように臨機応変に避けて走ることが難しい。地方の道路とは異なる都会の道路で、商用化に向けた都市部特有の課題を洗い出す。
実際のドライバーの映像などを学習した「AIベース」の自動運転実現に向けても取り組む。譲り合いやステアリング操作などを学習した結果にもとづいてAIが最適な判断を下すことで、多様な道路状況に柔軟に対応することが期待できる。実用化には法制度面の整備を待つ必要があるが、今後を見据えて開発を進める。
近年、バスの運転手不足や高齢化に伴う移動制約、都市部の交通渋滞などが社会問題となっている。KDDIとJR東日本は、通信や自動運転技術など各社の強みを掛け合わせ、未来の持続的な移動手段として自動運転バスの早期社会実装を目指す。










