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パイオニアの「楽ナビ」、Android Auto/CarPlayに対応 スマホ連携で新たな楽しみ方を提案
2025年6月20日 00:00
パイオニアは、「carrozzeria」ブランドで展開するカーナビ「楽ナビ」でAndroid Auto/Apple CarPlay対応モデルを5月に発売した。あわせてディスプレイオーディオでも新機種が発売されている。
ディスプレイオーディオでは、以前からAndroid Auto/Apple CarPlayに対応したモデルが登場していたが、carrozzeriaのカーナビとしては、初めて同機能に対応した。
楽ナビがAndroid Auto/Apple CarPlayに対応
新型楽ナビは、全13機種。「AVIC-RQ722-DC」「AVIC-RF722-DC」「AVIC-RL722-DC」「AVIC-RQ722」「AVIC-RF722」「AVIC-RL722」「AVIC-RW722」「AVIC-RZ722」「AVIC-RL522」「AVIC-RW522」「AVIC-RZ522」「AVIC-RW122」「AVIC-RZ122」。7~9インチと本体画面の大きさのほか2DIN/ワイドDIN、「docomo in car connect」対応のネットワークスティックが同梱されるなどの違いがある。
すべてのモデルがAndroid Auto/Apple Carplayに対応している。利便性を上げる工夫のひとつとして、Android Auto/Apple CarPlayのオーディオ画面に遷移できる導線を広げた。独自の「Doメニュー」にも、新たにAndroid AutoとApple CarPlayに遷移できるボタンを追加している。
画面の左側にAndroid Auto/Apple CarPlayのオーディオ画面を表示しながら、右側に楽ナビのナビ画面を表示するという使い分けができる。2画面表示のまま画面をタッチしてAndroid Auto/Apple CarPlayの操作はできないものの、オーディオ画面へ遷移でき、ステアリングスイッチからは通常通り曲送りなどの操作はできる。また、楽ナビのオーディオ機能で音楽などを流しながら、Android Auto/Apple CarPlayのナビを利用するといったこともできる。
これまでパイオニアが培ってきた「分かりやすい地図表示」、GPS、センサーによる自車の姿勢や速度などを駆使した「正確な位置情報」、距離よりも所要時間を考慮した「ルート選定」など、専用機ならではのナビゲーション性能を備えている。
このように、カーナビ専用機でありながら、スマートフォンとの連携に対応することで「音楽はAndroid Auto/Apple CarPlayで、ナビは楽ナビ本来の機能で」という使い分けを実現した。
同社のハイエンドモデルである「サイバーナビ」に先駆けて楽ナビが先行してAndroid Auto/Apple CarPlayに対応したのは、楽ナビユーザーの母数の多さが大きな理由。多くの人に機能を届け、反響を見たうえでサイバーナビでの対応も検討したいという。
ディスプレイオーディオやDSPでも新製品
ディスプレイオーディオでも、新たに「DMH-SF600」がラインアップに加わった。
Android Auto/Apple CarPlayというグローバルの共通プラットフォームを押し出した製品だが、パーツの品質や電気回路などにこだわった設計など、独自の工夫が凝らされている。ニーズが高いワイヤレス接続にも対応している大画面モデルの1台。
ホーム画面にAndroid Auto/Apple CarPlayのアイコンを配置。編集画面から自由に動かすことも可能で、馴染みやすいインターフェイスを備えている。専用アプリ「PxLink」で、スマートフォンの画面からオーディオの音量調整などの操作もできる。48BitのDSP(Digital Sound Processor)を搭載しており13バンドイコライザーを備えるなど、音質面も強化を図った。
さらに後付けのDSPでも自動車メーカー純正のディスプレイオーディオ対応モデル「DEQ-2000A」が12月に発売される予定。一部のオートバックスで7月から先行販売が始まる。
多くの車種で6スピーカー以上のオーディオシステムが採用されるなか、純正のディスプレイオーディオではそれを活かすことが難しく、レベルアップを求めるユーザーが少なくないという。そこで、純正ディスプレイオーディオ対応ながら4ch入力/6ch出力対応のDSPを市場へ投入する。
車内で音に影響を与えるガラスやダッシュボードの反射、シートポジションから来る定位の課題を純正ディスプレイオーディオはそのままに、車両に装着することで音場調整などが可能になる。デスクトップ版アプリのほか、スマートフォンでも調整機能のあるアプリが用意される。このほか、8ch入力/10ch出力のハイエンドモデル「DEQ-7000A」も9月に発売される予定。







































