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ZTEが「AXON 7」発表、VR対応でサウンドにもこだわった旗艦モデル

日本でも発売へ

 ZTEは、5月26日(現地時間)、中国・北京でグローバル市場向けのフラッグシップモデル「AXON 7」を発表した。まずは中国市場と北米市場に導入される見込みで、その後、各地域で順次展開国を増やしていく。日本では、SIMロックフリーモデルとして、同シリーズのコンパクト版「AXON mini」が販売中。ZTE関係者によると、AXON 7も日本市場で発売される予定だ。

ZTEのフラッグシップモデル「AXON 7」
金属素材を採用し、高級感を演出
側面

 AXON 7は、サウンドにこだわったスマートフォンで、ZTEの中では最上位に位置づけられる端末。サウンドを高めるため、Hi-Fi対応チップを2つ搭載。どちらも旭化成製で、型番は「AKM4961」と「AKM4490」。ドルビーの7.1チャンネルサラウンドにも対応する。スピーカーはフロント部分に設けられ、上下に1つずつ搭載した。OSにはAndroid 6.0を採用し、クアルコムのフラッグシップ向けチップセットである「Snapdragon 820」を内蔵する。

2つのチップを載せ、サウンドにこだわった。ドルビーの「DOLBY ATMOS」にも対応

 先代の「AXON Elite」(欧州向け)や「AXON Pro」(北米向け)は、2眼カメラを搭載しているのが特徴だったが、AXON 7では、カメラが1つになった。代わりに、光学手ブレ補正に対応。レンズのF値も1.8と明るくなっている。カメラはユーザーインターフェイスをシンプルにしたといい、簡単にキレイな写真が撮れるのがコンセプト。実機を確認したところ、「live photo」という、短い動きや声を記録できるモードも搭載されていた。画素数は20メガピクセル。

カメラは20メガピクセルで、光学式手ブレ補正対応
「live photo」や各種撮影モードを簡単に呼び出せる

 本体には金属素材が用いられており、デザインにもこだわって開発されたという。iPhone 6登場以降、金属素材で底面に端子やスピーカーの穴を配置したデザインの端末が増えているが、こうしたモデルとも一線を画すよう、よりすっきりしたデザインになっている。ディスプレイには2.5Dガラスが採用され、側面に向かって丸み帯びた滑らかな形状となる。

 また、ZTEは、5月18日(現地時間)にグーグルの開発者向け会議で発表されたVRプラットフォーム「Daydream」に参加するメーカーとして名を連ねていた。Daydream対応かどうかは現時点で未定だが、AXON 7についてもVRが利用でき、「ZTE VR」という9軸のジャイロセンサーを備えたゴーグルも用意される。VRでの視聴体験を高めるため、端末のディスプレイには5.5インチで、解像度は2K(2560×1440ドット)の有機ELが採用された。

AXON 7が装着された「ZTE VR」
右側面の操作ボタン
上部の視度調節ダイヤル
端末のVRモードでの表示
VRゴーグルで映像を楽しむ筆者

 これまで、ホーム画面とアプリ一覧の区分を排したユーザーインターフェイス(UI)を採用していたAXONシリーズだが、AXON 7には、Android標準に近いものが搭載されていた。ホーム画面は横スクロール、アプリ一覧は縦スクロールとなる。ナビゲーションキーはアプリ操作時には隠れる仕様で、画面下からフリックすると表示される(設定で常時表示も可能)。

ユーザーインターフェイスにも改良を加えた

 背面には指紋センサーを搭載。画面ロックを解除できるだけでなく、写真撮影時に利用することも可能だ。音声認識でロックを解除する機能も搭載する。なお、128GBのストレージ、6GBのメモリ(RAM)を搭載した最上位バージョンは、フォースタッチ(感圧併用式)も利用できる。

 サイズは151.7×75×7.9mmで、バッテリー容量は3140mAh。クアルコムのQuick Charge 3.0に対応し、端子はmicroUSB Type-Cとなる。デュアルSIM対応で、側面のスロットに2枚のSIMカードが入る仕様。そのうちの1つは、microSDカードとの排他利用となる。

側面の端子はmicroUSB Type-C

 なお、AXONシリーズのフラッグシップモデルはこれで2世代目だが、端末名には「7」とつけられている。ここは、AXONシリーズの前に出ていた「Grand」シリーズや、未発売のプロトタイプを含め、合計で7機種目のフラッグシップモデルという意味が込められているそうだ。ただし、日本での名称は、変更される予定だという。

【追記 2016/05/26 22:40】
 日本で発売が予定されている旨を、本文中に記載しました。