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IPSクアンタムディスプレイや高性能カメラを搭載「isai vivid LGV32」

 KDDIから発表された「isai vivid LGV32」は、独自技術を採用した高精細ディスプレイや高性能カメラが特徴のAndroidスマートフォン。5月下旬に発売される予定。現段階では、本体価格、毎月割適用後の実質価格ともに未定となる。

「isai vivid LGV32」シャンパン

 「isai vivid LGV32」は、LG Electronics製のスマートフォン。4月にグローバルで発表された同社の「G4」がベースとなっており、一部の機能は共通している。一方、KDDIと共同開発した商品という位置づけは従来のisaiシリーズと同じで、デザインやユーザーインターフェイスは大きく異なる。防水防塵や、ワンセグ・フルセグ対応といった仕様も、日本向けのものだ。

 色再現範囲を高める独自技術を採用した「IPSクアンタムディスプレイ」を搭載している。ここは、ディスプレイの発光体にレッド、グリーンを用いて、ブルーのチップと合わせてRGBを出す技術が採用されており、色再現性が従来比で18%向上している。コントラストや明るさ、省電力性能も上がった。サイズは約5.5インチで、解像度は2560×1440ドット(WQHD)。

 メインカメラには1600万画素CMOSセンサーを搭載。F1.8の明るいレンズを装備するほか、スマートフォンとしては大型の1/2.6サイズのセンサーを採用する。センサーはソニー製。光学式手ぶれ補正はZ軸も加えた3軸に対応した。暗所でも高速なオートフォーカスを実現するレーザーオートフォーカスも採用。シャッター速度、ホワイトバランス、ISO感度などをマニュアルで設定するモードも用意されている。写真は、JPEGのほかRAWで記録しておくことも可能だ。

 LGが独自に搭載する「ノックコード」はシークレット機能との連動も可能になった。ノックコードとは画面を叩いた位置を記録して、ロック解除に利用する機能のこと。このノックコードを設定して、画面オフ時にあらかじめ決めた位置をタップすると、他人に気づかれないようにシークレット機能を呼び出せる。

 シークレット機能では、電話、Eメール、LINEの通知を非表示にできるほか、ギャラリーから選択した画像だけを表示しないようにすることも可能だ。インターネットの履歴やブックマーク、検索キーワードも非表示にできる。また、キーボードの変換候補から、入力履歴を消す設定も行える。

 isai FLなどと同様、本体を振って現在地付近の情報を表示したり、ホーム画面の設定を切り替えることができる「isaiモーション」にも対応する。

主な仕様

 ディスプレイは約5.5インチ、2560×1440ドット(WQHD)のIPS液晶。メインカメラは1600万画素、インカメラは210万画素。チップセットは「MSM8992」で、これは「Snapdragon 808」となる。ハイエンド端末向けのものだが、最上級の「Snapdragon 810」より機能をやや落としたもので、CPUには6つのコアを搭載。パフォーマンスに優れた1.8GHzのデュアルコアと、省電力性に優れた1.4GHzのクアッドコアを組み合わせている。メモリは3GB、ストレージは32GB。最大128GBのmiroSDXCカードに対応する。OSはAndroid 5.1。

 通信速度は下り最大225Mbpsで、au 4G LTEのキャリアアグリゲーション(CA)、WiMAX 2+のCAにそれぞれ対応している。VoLTEをサポートし、国内では3G(CDMA)に非対応。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。

 防水、防塵に対応し、おサイフケータイとNFCをサポート。ワンセグ、フルセグを視聴・録画できる(アンテナケーブルが必要)。

 バッテリー容量は3000mAh。バッテリーは取り外しが可能。大きさは約76×150×10.3mmで、重さは約150g。ボディカラーはシャンパン、ホワイト、ブラックの3色。

ホワイト
ブラック

石野 純也

太田 亮三