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freebit、5.5インチ画面のオリジナルスマホ「PandA 3rd Lot」
8月9日発売、渋谷スペイン坂に店舗もオープン
(2014/8/7 15:07)
フリービットは、ドコモの3G網を利用するMVNOとして、新たなAndroidスマートフォン「PandA 3rd Lot」を8月9日に発売する。端末価格は2万4000円(税抜、以下同)で、24回払いでは月額1000円。通信サービス自体は、従来と同じ月額1000円となっており、通信サービスと端末をセットで24回払いの場合、24カ月間の利用料は月額2000円になる。
今回発売される端末「PandA 3rd Lot」は、同社オリジナルのスマートフォンとして3代目にあたるもの。今回のモデルはハードウェアが刷新され、5.5インチ、960×540ドットの大型ディスプレイや、1.3GHzのクアッドコアCPU、1GBのメモリ、4GBのストレージ、2500mAhのバッテリーを搭載する。カメラは800万画素で、Android 4.2.2を搭載する。LTEは非対応。
端末はSIMロックフリーで、3G(W-CDMA)用とGSM用の2枚のSIMカードを挿入できるデュアルSIMスロットを装備している。microSDHCカードスロットも備える。背面カバーは外せないタイプで、各種の認証表示はソフトウェア上で表示される。また、製造メーカーの項目には、TCT Mobileと表示される。
端末の通信方式はHSDPA、HSUPAに対応し、UMTSとして800/850/1900/2100MHz帯をサポートする。GSMは850/900/1800/1900MHz帯。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n。Bluetooth 4.0、GPSをサポートする。
大きさは約151×77.5×9.5mmで、重さは約189g。
freebitのサービスでは、通信速度は最大約300kbs。通常は動画をストリーミングで視聴することはできない。100MBにつき250円でチケットを購入すると、速度制限を解除でき、動画も再生できるようになる。
従来と同様にAndroid端末としてソフトウェアが作りこまれており、具体的には「PandA Home」として3つのユーザーインターフィエスを搭載。一般的なAndroid端末に近い「スタンダード」のほか、スマートフォン初心者などに向けホーム画面を1画面に集約し分かりやすくした「スタイリッシュ」、「スタイリッシュ」をベースにシニアユーザー向けに最適化した「Tenjin」が用意されている。
また、「PandA ファミリー」として、子供向けの位置確認や伝言といった機能を有効化することもできる。
新しい端末の発売と同じ8月9日には、同社が「ATELIER」と名付けて福岡や小倉、名古屋で展開してきた実店舗を、東京・渋谷のスペイン坂にオープンする。対面によるサービスの契約やオリジナルスマホケース制作サービスのほか、「リモートクルー」として、サポートセンターとテレビ電話会議のような形で接続して契約を行う仕組みも用意されている。
このほか8月9日からは、新端末とサービス、店舗の東京展開をアピールする目的で、シンガーソングライターのユニット「Goose house」を起用したテレビCMも放映する。
垂直統合型の「モバイルライフサービス」
7日に都内で開催された発表会には、フリービット 代表取締役社長の石田宏樹氏が登壇し、モバイルサービスの取り組みや新しい端末のコンセプトなどを紹介した。
石田氏は、「PandA」をはじめたとしたモバイルサービスの取り組みを、ユニクロのような垂直統合型で構築したと紹介し、ネットワークはMVNOとしてドコモの3G網を利用するものの、それ以外は端末も含めてすべて自社で決定し調達するという姿勢を強調する。石田氏は、同社の垂直統合型のサービスを“格安SIM”を提供するサービスではなく、「モバイルライフサービス」とアピールする。
実店舗も場所を絞ってオープンしており、これまでに福岡、小倉、名古屋と展開。8月9日には初めて東京に進出、渋谷に出店する。店舗以外にも、移動できる小型の「スタンド」と呼ぶ販売ブースを用意しており、ショッピングモールの広場に出店するといった、大手キャリアのショップとは異なる販売形態をとることも可能。テレビの通販番組でも販売した実績があり、この際には初期設定などのセットアップをすべてサポートセンターからの遠隔操作で行える仕組みも活用するなど、スマートフォン初心者向けの体制も整えている。
石田氏は、これらの施策をまとめた上で、ブランドの構築はこれからという見方を示し、シンガーソングライターのユニット「Goose house」を起用したテレビCMを放映すると発表した。新端末の発売や渋谷の店舗のオープンと同じ8月9日から放映が開始される。
発表会では、スマートフォンの「PandA」シリーズのデザインや、店舗「ATELIER」のデザインを担当している建築家の迫慶一郎氏も登場し、「ATELIER freebit 渋谷スペイン坂」の店内のデザインやポイントを解説した。発表会の会場はフリービットのオフィスだが、ここでは店舗の内装などのシミュレーションも行っているとのことで、店舗内を再現したブースを使って店舗内のサービスなどが紹介された。