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シニアの「足の健康」を支持、楽天モバイルと科研製薬が提携

 楽天モバイルと科研製薬は、楽天モバイルのサービス「楽天シニア」などで足の健康に関する情報発信強化を目的として業務提携を結んだ。「満足プロジェクト」としてコラムの発信などを行う。

左から科研製薬 営業本部長 小関智之氏、NTT東日本関東病院 院長 大江隆史氏、埼玉県川口済生会総合病院 皮膚科 主任部長 高山かおる氏、楽天モバイル 楽天シニア事業 事業長 平山優氏

楽天モバイルと科研製薬が共同で足の健康を周知

 両社で「満足プロジェクト」のオウンドメディアを展開。楽天モバイルは楽天シニアを通じて一般利用者向けに、科研製薬は同社のWebサイト「KAKEN Medical Pro」内で医療従事者向けにそれぞれ、足の健康に関する情報発信を行う。また、楽天シニア内で両社が企画を立案し、個人や自治体も含めたコラボ企画を立案。足の健康に関する周知活動を行う。

 楽天モバイルでは、足の病気に関する予防やリハビリなどの重要性を説く情報や未治療の患者に対する受診を推奨する内容、また登山や旅行といった健康に歩けることの楽しみを伝える情報を提供するという。

 足の健康維持は健康と要介護の中間を意味する「フレイル」の予防につながる、健康寿命延伸に欠かせないもの。楽天モバイルと科研製薬はこれまで、セミナー開催や楽天シニアでのコラム掲載などを実施しており今回、新たなプロジェクトの発足に至った。今後は、オフライン・オンラインを通じてのイベントで疾患啓発や楽天シニアアプリのデータを活用した実証実験、栄養や口腔関連のコンテンツなどもあわせて総合的な健康のサポートにつなげることを目指す。

今後はさらに発展も

 協業は楽天モバイル側からもちかけたもので、科研製薬の企業理念と楽天シニアが目指すビジョンとが一致したことから取り組みが始まった。

 楽天モバイル 楽天シニア事業 事業長の平山優氏は、連携について「手探りのなかから始まった」と明かす。イノベーションは誰も想像しなかったもの同士の掛け算で始まるとして「科研製薬と楽天シニアは、今まさにそんな掛け算になりつつある」と今後への期待感を示した。

登壇者らによるパネルディスカッション、アドバイザーの大江医師、高山医師らによる講演も行われた

 また、科研製薬 営業本部長の小関智之氏は「疾患啓発をやるなかで、製薬会社の制約で一般の患者につながるのはすごく難しい。正確な情報を患者に届けるときに楽天シニアがその代わりに(その役目を果たせる存在に)なるのではという可能性を感じた」と語る。

 平山氏は加えて、これまでは病気になる前のユーザーのサポートが中心だったが、今後は病気になったあとの対応の構築についても可能性を示したほか「満足プロジェクトを軸に今後、いろいろな可能性を見出していきたい」と話した。

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