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クアルコムのFWA向け新プラットフォーム、下り最大12.5Gbpsに対応

 米Qualcomm(クアルコム)は、モバイルネットワークを活用する固定通信サービス(FWA)向けの新プラットフォーム「Qualcomm Dragonwing Fixed Wireless Access Gen 4 Elite」を発表した。

 同プラットフォームにはモデムに「Qualcomm X85 5G Modem-RF System」を搭載する。同モデムシステムは、衛星との接続や、6つの周波数帯を束ねた通信などがサポートされ、通信速度は下り最大12.5Gbpsに達し、最長で14kmの距離をミリ波帯で接続できるという。

 クアッドコア(4コア)プロセッサや専用のハードウェア・アクセラレーション、統合された5Gモデム、GNSS、トライバンドWi-Fi 7などが特徴で、NPUの処理能力は最大で40TOPSとなる。

 クアルコム・テクノロジーズのワイヤレス・ブロードバンド&通信担当副社長のゴータム・シェオラン(Gautam Sheoran)氏は、「このプラットフォームは、クアルコムのX85モデムシステムを中核に、これまでにないAIと接続機能を統合し、有線ブロードバンドよりも総コストを抑えながら、超高速の通信速度、信頼性、柔軟性を提供する」とコメントした。

 「Qualcomm Dragonwing Fixed Wireless Access Gen 4 Elite」は現在出荷中で、MWC Barcelona 2025ではクアルコムブースでデモ展示が行われている。