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“スマホ最速”の最新チップ「Snapdragon 8 Elite」、クアルコムが示したベンチマークスコア

アモン氏

 21日(米国時間)、クアルコムのイベント「Snapdragon Summit 2024」の基調講演では、フラッグシップスマートフォン向けの最新チップセット「Snapdragon 8 Elite」が発表された。そのなかで、クリスティアーノ・アモンCEOは、従来から一新されたCPU「Oryon(オライオン)」の実力の一端として、ベンチマークスコアを紹介。他社製CPUとの違いをアピールした。

ウィリアムス氏。AMDやアップルでCPU設計などに携わり、その後、NUVIAをリード。クアルコムがNUVIAを買収し、NUVIAの技術からOryon CPUが誕生した

 アモン氏、そしてクアルコムテクノロジーズのエンジニアリング部門シニアバイスプレジデントであるジェラルド・ウィリアムス氏が示したデータによれば、「Snapdragon 8 Elite」に採用された第2世代のOryon CPUは、Geekbenchのシングルコアで計測すると、第1世代のOryon CPUよりも同じ消費電力であれば30%高速化。逆に同じ処理能力では消費電力が57%削減されている。

 また、AMDの「Ryzen AI 9 HX370」、インテルの「Core Ultra 7 Series 2 256V」と比較しても、最大62%高速で、消費電力は最大190%削減されているという。外部ディスプレイに繋いで、操作が反映されるまでの速度では、「Core Ultra 7 Series 2」よりも134%高速であることも示された。

 このほか、「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」に搭載されるアップルの「A18 Pro」と比べた場合、ベンチマークの種類によってはほぼ同等となったが、AnTuTuなどでは最大140%という性能差があるというスコアも披露された。