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シャオミ、新型スマホ「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」発表

 シャオミは、新型スマートフォン「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」を発表した。

 価格は「Xiaomi 14T」の12GB+256GBモデルで649ユーロ(約10万5000円)、「Xiaomi 14T Pro」の12GB+256GBモデルで799ユーロ(約12万9000円)。

Titanデザインを採用

 「Xiaomi 14T」シリーズのデザインは「Titan Design」と紹介され、メタリックな質感を全面に押し出す。前世代よりも耐久性を2倍に高めたアルミニウム合金フレームを採用。「Xiaomi 14T Pro」の背面には3D曲面ガラスが用いられている。

 なお、「Xiaomi 14T」は、ほぼ「Xiaomi 14T Pro」と同じデザインだが、フラットな背面デザインが採用されている。

 カラーバリエーションは、どちらのモデルもTitan Gray、Titan Blue、Titan Blackをラインアップ。「Xiaomi 14T」にはレザーの質感を持つというレモングリーンも用意される。

Xiaomi 14Tのカラーバリエーション
Xiaomi 14T Proのカラーバリエーション

 レモングリーンの外装に用いられているものは、シャオミ独自という多層ナノ技術で構成された3層の素材で、ベースレイヤーには100%リサイクルの材料なども活用されている。

Leicaコラボのカメラ

 「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」はどちらも一見すると4つのカメラを備えるように見えるが、実際はトリプルカメラ構成となっている。そして、ドイツのカメラメーカーであるLeica(ライカ)とのコラボレーションが継承されており、ズミルックス(Summilux)レンズが採用される。

 上位モデルである「Xiaomi 14T Pro」のメインカメラは5000万画素(F1.6、光学手ブレ補正対応)。また、5000万画素でF2.0の望遠カメラ、F2.2の1200万画素カメラも備え、同社では「5つの専用焦点距離をサポートする」とアピールする。

 センサーは「Light Fusion 900」(1/1.31型、2.4μ 4-in-1 Super Pixel、13.5EV)。なお、「Xiaomi 14T」のカメラセンサーはソニー製「IMX906」(1/1.56型、2.0μ 4-in-1 Super Pixel)という。

 過去3年で、ライカとシャオミによって18のデバイスが共同開発された。今回も両社が共同開発した光学技術を採用する。

 さらにAIの技術を取り入れたという画像処理では、最大54TOPSという処理能力を誇る。4つの大規模なモデルで構成されるAIモデルで、すべてのピクセルからの光を用いて、夜の写真を鮮やかに映し出す。8枚のRAWデータを合成する仕組みなどを用いて、前世代と比べ6倍というダイナミックレンジを実現した。

 発表会では、明るい部分と暗い部分、暖色と寒色のトーン、鮮明さなどを表現したさまざまな作例が披露された。

 動画撮影では、フロントカメラでも4Kサイズで撮影でき、背面のカメラで8Kサイズ、10bitで記録できる。

カメラ機能のサマリー

ディスプレイと処理能力、ソフトウェアが支える快適な使い心地

 Xiaomi 14Tシリーズのディスプレイは、最大4000nitという明るさ、解像度は1.5K、リフレッシュレートは144Hzとなり、目の疲れの軽減、色温度・彩度の最適化などシャオミにとって最もスマートなディスプレイという。

 チップセットは、「Xiaomi 14T」がDimensity 8300-Ultra、「Xiaomi 14T Pro」がDimensity 9300+で、どちらも4nmプロセスで製造されているという。

 その一方で、「Xiaomi 3Dアイスループ冷却システム」と呼ばれるチップセット冷却システムが内蔵される。

 さらに「Xiaomi 14T Pro」では、通信性能を強化する「Surge T1 Tuner」というチップセットも内蔵され、Wi-Fiやモバイル通信、GPSなどで、従来よりも繋がりやすくする。アンテナの切り替えもAIを駆使して強化されている。

 バッテリーはどちらも5000mAh。急速充電対応で、「Xiaomi 14T」は67W、「Xiaomi 14T Pro」は120Wで充電できる。バッテリーマネジメントシステムも用意され、バッテリー寿命を60%延長するとうたう。このほか、「Xiaomi 14T Pro」では50Wでのワイヤレス急速充電もサポートされる。

 このほか、防水防塵(IP68)性能も備える。

「かこって検索」利用可能に

 発表会では、グーグルのエンジニアリング担当シニアディレクターであるZaheed Sabur氏も登壇。Xiaomi 14Tシリーズでは、Geminiが利用できることを紹介する。今後のシャオミ製フラッグシップスマホにも搭載される。

 Sabur氏は、Geminiに「写真を撮るのに最適な時間帯は?」「(発表会場である)ベルリンで日の出の写真を撮るのにオススメの場所は?」などと語りかけ、Geminiが音声で応じる様子を紹介し、その能力の高さをアピールした。

 さらにXiaomi 14Tシリーズでは「かこって検索(英名:Circle to Search)」を利用できることも発表された。ホームボタンを長押しして画面上で気になるものを指で囲うようになぞれば、認識して検索してくれるという機能で、PixelシリーズやGalaxyシリーズに続く搭載となる。

Xiaomi 14Tのサマリー
Xiaomi 14T Proのサマリー
両モデルの違い
主な仕様(シャオミのWebサイトより抜粋)