マルチモーダルAI機能を備えるAIグラス「Frame」米国で予約開始、349ドル

　シンガポールのAIグラス企業Brilliant Labs（ブリリアント・ラボ）は、マルチモーダルAIアシスタントを搭載するAIグラス「Frame」の予約受付を開始した。米国での価格は349ドル（約5万2000円）で、初回出荷は2024年4月を計画している。

　「Frame」は、独自のAIアシスタント「Noa（ノア）」を搭載する。素材はナイロンプラスチックで重さは約39g、標準的な眼鏡と同様に、一日中着用できるとアピールされている。本体カラーはスモーキーブラックとマットクールグレーの2種類、ガラスは「H2O」を使用している。

　AIアシスタントの「Noa」は、リアルタイム視覚処理、新規画像生成、リアルタイム音声認識および翻訳が可能なマルチモーダル生成AIで、日常生活や旅行先などで必要な情報が入手できる。

　デザインは、ジョン・レノン、スティーブ・ジョブズ、ガンジーなどの人物の着用デザインをオマージュしているという。なお、「Frame」は、Pokémon GOを提供するNianticのCEOジョン・ハンケ氏が支援している。

　ディスプレイの明るさは3000ニトで、解像度は明らかにされていないが、高解像度のディスプレイを搭載するという。カメラは周囲の世界をAIエンジンが捉えるために使われ、写真や動画の撮影や保存はできない。

　X軸・Y軸・Z軸の3軸にそれぞれ移動の動きを加えた6DoFに対応する。AddOptics社との協業により、度入りのレンズをカスタムオーダーできる。

　主な機能として、本のページを要点にまとめたり、そのテキストを希望の言語に翻訳する多言語翻訳や、小売店で見ている商品の価格をECサイトと比較したりできると紹介されている。