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Galaxy S24シリーズ発表まとめ! 価格や「AI時代」到来告げる新機能の数々とは
2024年1月18日 06:26
サムスン電子は、Androidスマートフォンの新製品として「Galaxy S24」シリーズをグローバル向けに発表した。「Galaxy S24」「Galaxy S24+」「Galaxy S24 Ultra」の3モデル展開となる。
予約はすでにスタートしており、発売日は1月31日。価格はGalaxy S24が799ドル(約12万円)~、Galaxy S24+が999ドル(約15万円)~、Galaxy S24 Ultraが1299ドル(約19万円)~。
Galaxy S24シリーズは「Galaxy AI」を搭載し、カメラ撮影や写真編集などで新たな体験をもたらす。また、グーグル(Google)の「かこって検索(Circle to Search)」を世界で初めて搭載する。
本稿では、Galaxy S24シリーズで実現するAI体験について紹介する。
言語の壁をなくす
Galaxy S24シリーズでは、電話アプリ内でリアルタイムの双方向通話翻訳を利用できる。発売時には最大13カ国語の音声翻訳とテキスト翻訳がサポートされる。デバイス上のAIが用いられ、会話のプライバシーは保たれる。
画面を分割してリアルタイムで会話を翻訳する機能は、モバイル通信やWi-Fiがオフの状態でも動作するといい、旅行先などで重宝しそうだ。
また、チャットアシスト機能として、キーボードで打った文字が即座にほかの言語に翻訳される機能も備える。発表会では、英語からスペイン語への翻訳デモが披露された。
コミュニケーションを円滑に
母国語でのコミュニケーションには、気分に合わせてさまざまな会話スタイルを選べる機能が役立つ。ユニークなスタイルとしては、“シェイクスピア調”といったものもある。
デバイス上の処理に関しては、グーグルのAIモデル「Gemini Nano」が活用される。
文字だけのコミュニケーションが退屈になったら、写真をステッカー化する機能を使うのも良さそうだ。
車を運転しているときにグループチャットでメッセージを受信したら、Android AutoでAIが内容を要約してくれる。
散らかったメモもAIが整理してくれる
「Samsung Notes」ではノートアシスト(Note Assist)機能が用意される。
AIがメモを要約してくれる機能で、長いメモでも要点をつかむのに役立つ。タイトルも自動的に作成されるため、メモの管理がより簡単になる。
気になったらすぐ調べられる「かこって検索」
Galaxy S24シリーズは、かこって検索(Circle to Search)を初めて搭載するスマートフォンとなる。ホームボタンを長押しして、画面内で検索したい対象物を円で囲んだりタップしたりすると、検索結果が表示される。
たとえばSNS投稿のファッションアイテムやYouTubeのショート動画内の人物など、アプリから離れずにすぐ検索できる。検索結果を見てさらに詳細を知りたい場合、続けて質問できるAIも搭載する。
Galaxy S24 Ultraはズーム性能も特長
Galaxy S24シリーズは、AIを搭載した包括的なツールとして「プロビジュアルエンジン」を備え、クリエイティブな撮影をサポートする。
最上位モデルのGalaxy S24 Ultraは、光学5倍ズームレンズを搭載。クアッドテレシステムは5000万画素センサーと連動し、アダプティブピクセルセンサーによって最大10倍までの光学相当ズームを実現する。
Galaxy S24 Ultraのピクセルサイズは1.4μmに拡大され、従来との比較で60%大きくなった。また、光学式手ブレ補正(OIS)の角度が広がっている。
撮った写真の編集はAIにおまかせ
撮影した写真の編集も、Galaxy AIならお手のもの。オブジェクト消去や構図変更、フォトリマスターのような簡単な編集に対応する。編集サジェスト機能は、おすすめの編集機能を教えてくれる。
さらにクリエイティブな編集をしたい人向けに、ジェネレーティブ編集機能も用意される。たとえば写真が傾いているときに角度を補正できるだけでなく、不足している背景は生成AIが塗りつぶしてくれる。人物やオブジェクトの位置の微調整にも対応する。
また、動きの多い動画を観るときに役立つのが「インスタントスローモーション」。動きに基づいて追加のフレームが生成され、動画をスローダウンしつつ詳細に観ることができる。
発表会の終盤では、ヘルスケア分野の取組みとして、「Samsung Health」の紹介に加え、次世代デバイス「Galaxy Ring」の外観が投影される場面も。今後のAI活用の拡大に期待を抱かせる締めくくりとなった。