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シャオミの「POP RUN」イベントが日本上陸、「Smart Band 8」を使って紅葉豊かなランニングイベント
2023年12月14日 19:25
シャオミ(Xiaomi)は14日、ランニングを通じて同社のスマートデバイスを体験できるイベント「XIAOMI POP RUN Sport meets style」を開催した。同イベントは、これまで中国本土を含む世界各国で開催されており、今回が日本初上陸となる。
今回は、インフルエンサーを含めた一般参加者に加え、市民アスリートの岡田 拓海、シャオミジャパン プロダクトプランニング部 本部長の安達 晃彦氏が参加し、一般ユーザーとともにランニングで汗を流す光景がみられた。
世界で1億5000万台売れているスマートバンド
冒頭、普段から趣味のランニングを楽しむ安達氏は、「会社に入ってランニングで仕事をするとは思っていなかった。(これまで)今日のために走ってきたんだなと感慨深い日になっている」とコメントしつつ、ユーザーにシャオミの会社について説明した。
シャオミについて安達氏は「設立からまだ14年だが、スマートフォンでは世界第3位。日本法人の設立から4年ほど経ったが、多くのユーザーは『中国の安いスマートフォンのメーカー』ぐらいの認識だと思っている」としたうえで「ほかにも生活家電やワイヤレスイヤホン、ウェアラブル製品など多種多様な製品を展開しており、グローバルで展開している製品を日本にもたくさん持ってきたいと考えている」とした。
今回のイベント参加者全員に進呈される「Xiaomi Smart Band 8」については「世代を重ねるごとに機能がアップデートされて、性能が高くなってきている。ディスプレイは60Hz駆動でスクロールがなめらかになったり、環境に合わせて明るさを自動調整できたりする機能などがアップデートされている。通常使用でも最大16日間の電池持ちも実現している」とし、性能をアピール。
また、純正/非純正も含めてさまざまなタイプのベルトも用意されているとし、ランニングイベントの後半では、参加者に好みの別売りベルトを進呈するシーンもあった。
安達氏は、機能だけでなく価格面についても言及。「Smart Band 8」の定価は5990円、安達氏は「10%割引程度で売られていることが多い」としながらも、ほかのスマートウォッチやリストバンドよりも安価に利用できるとコメント。ギフトとして、親戚の合格祝いなどにもちょうどいい金額ではないかとした。
代々木公園をランニング
安達氏からの説明の後、一行は代々木公園に移動し、「Smart Band 8」を装着してのランニングを楽しんだ。
今回は、代々木公園の中央広場を囲む道路を合計4周(約4.5km)を40分程度で走った。
平年であれば葉が落ちてすっきりとした光景が広がる代々木公園だが、今年の気候の影響かまだ色づいた葉が残っており、参加者は紅葉を楽しみながらランニングを楽しんだ。参加者は、2班に分かれて、1週あたり10分程度のペースで走行。各班には、岡田もしくは安達氏が先導する形で走行し、参加者に話しかけるなどしてランニングを楽しんだ。
ランニング中には、実際のシャオミ製品ユーザーから「学生なので、安価な製品は購入しやすい。助かっている」という声や、シャオミ製品をはじめて手に取るユーザーから「機能も十分で、価格を考えたらかなり使いやすい」といった声が聞かれた。
「Smart Band 8」で計測した各種データをチェック
ランニングを楽しんだ後は、安達氏からスマートフォンアプリ「Mi Fitness」の使用方法が説明された。距離や速度、消費カロリーのほか、心拍数の推移やkmごとのペース、1分間の歩数を示すケイデンスやストライド(歩幅)なども計測できる。
「Smart Band 8」にはGPSは搭載されていないが、アプリをダウンロードしてペアリングしたスマートフォンやiPhoneを身につけてランニングをすれば、スマートフォン/iPhoneの位置情報を元にルート情報も計測され、確認できる。
参加者からは「競技的にランニングを楽しみたい方には、満足感が少ない」といった声や「心拍数の精度やGPS対応の有無」についての声が聞かれた。
安達氏は「上位モデルでは、GPS対応であったり、スポーツ関連のさまざまな計測指標が用意されている。全般的には、初めての方やライトユーザーにおすすめなブランドなのかなと自負しているが、距離とペースだけわかればいいという方も結構多いのでそういうシーンで気軽に使えるのは強みになると思う」とコメントした。
また、健康管理や睡眠計測なども利用しながら「スマートフォンと連携することの楽しみや可能性を感じてほしい」とし、まずは安価な製品から入ってもらい、性別にかかわらず幅広い年齢層にシャオミの良さや特徴を知ってもらいたいとし、今後の展開にも期待してほしいとした。
平日開催で650人近くの応募者数
今回のイベントを主催したシャオミジャパン マーケティングマネージャーの片山 将氏によると、2017年に中国からスタートし、現在14カ国で累計1万人を超えるユーザーが参加するイベントではあるものの、日本では初めての開催となり「参加者が集まらないかも……」と不安だったようだ。結果的には、短期間の募集にもかかわらず650人近くの応募があったとし、来年以降のイベントについても多数の参加者を受け入れられるようなものにしていきたいとした。
安達氏も「多分来年もイベント自体は実施する」とコメント。規模などは未定としながらも、海外のイベントのように「マラソン大会」のような形式でもやれればと期待感を示す。片山氏も、今回のイベント実績は「次回イベントを検討する上で大きな判断材料になった」という。
今回参加者とランニングを楽しんだ安達氏は、参加者との交流について「シャオミを知らなかったり聞いたことがある程度のユーザーと話したのですごく新鮮に感じた。結構自然に受け入れてもらえていると感じた」と、イベントを通じて裾野が広がっているとコメント。ランニング以外にもカメラなどいろいろなカテゴリーで、ユーザーとの交流イベントも今後広げて行きたいとした。
安達氏に2023年はどんな年だったかを聞いてみると「社長の方がコメントするのがいいと思うが……」と前置きした後「いい形で2023年を終えることができた。4年目のシャオミジャパンが、勢いのあるブランドとして伝えられて来ていると思う。売上ももちろん重要だが、印象として『元気だね! シャオミ来てるね!』という空気感も非常に重要だと思い、そういう意味でもいい年になった」とコメント。今回のイベントも「けがをされた方もおらず、大成功だった」とした。