ニュース

ファーウェイのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」、MNO/MVNOのeSIM対応で優れた健康管理機能を搭載

 ファーウェイ・ジャパンは、同社では日本初のeSIMをサポートするスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」を11月24日に発売する。市場想定価格は6万5780円。対応するセルラー回線を利用すれば、スマートウォッチだけでデータ通信や通話ができる。

ファーウェイのスマートフォンラインアップ

 ファーウェイでは、1万円以下で買えるエントリーモデルの「Band 8」から血圧測定ができる医療機器デバイス「WATCH D」など健康管理をメインとしたものから、ビジネス向けのモデルも展開している。今回の「WATCH 4」は、同社の最新技術が搭載されたビジネスモデルのスマートウォッチとして展開される。

 なお、国内では10月17日に「WATCH GT 4」が発売されている。今回の「WATCH 4」は、GT 4の上位機種となり、eSIM対応のほか3Dカーブガラス採用のディスプレイなどがグレードアップしたポイントとしている。

eSIMに対応

 同社のスマートフォンでは、日本ではじめてeSIMをサポートする。NTTドコモとKDDI、ソフトバンク、楽天モバイル回線の3Gと4G LTEが利用できる。ただし、KDDIと楽天モバイル回線では、データ通信のみ利用できる。また、これらの回線を使用する一部MVNO回線でも利用できる。

 利用できるのは、通常の電話番号が利用できるSIMで、各キャリアが提供しているワンナンバーサービス(スマートフォンなどで使用している親回線の電話番号を、アクセサリー端末の回線でも使用できる)には対応していない。対応予定も今のところないという。

 セルラー回線対応のメリットとして、後述の地図アプリなどでスマートフォンとのBluetoothがなくても利用できる点や、通信事業者が提供している位置情報確認サービスが利用できる点や、転倒検知機能が転倒を検知し反応がない場合、eSIMを利用して緊急連絡先に自動で通報される仕組みが利用できる点など、子供や高齢者の見守り用途としても使用できる。

UIなど使い心地

 通知機能では、日時などが指定されたものは通知画面の上部に、時間指定が無いものは下部に表示される。

 ウォッチフェイスは100種類以上を用意しているほか、各アクティビティのアイコンなども見やすいデザインに改良された。また、平面的だったUIが立体的に変化するUIを採用したほか、各機能固有のアニメーションなどを備える。

さまざまなウォッチフェイス

 また、ウィジェットを好みに合わせてまとめることができる。たとえば、仕事であればスケジュールや音楽再生など、健康管理であれば、自分がよくするアクティビティメニューをあらかじめ集めておくなど、ユーザーに合わせてカスタマイズできる。

 同社のスマートウォッチでは、Google Playのアプリが利用できないため、同社やアプリストア「AppGalary」のアプリのみ利用できる。同社では、日本のユーザーにも使いやすいアプリを用意しているという。

 たとえば、マップ機能では、同社独自アプリ「Petal Maps」が利用でき「建物の名前は少ないかも……」としながらも、日本で利用する上でも不具合無く利用できるレベルまで進化しているという。

Petal Maps

 先述のようにeSIMをサポートしているため、スマートウォッチだけでナビゲーション機能が使えるほか、対応するスマートフォンアプリと連携させて使用することもできる。

 本体の大きさは約46.2×46.2×10.9mm、重さは約48g。Watch 3と比較すると、重さがやく11.1%、厚さは10.3%それぞれ減少している。ディスプレイは1.5インチのLTPO AMOLEDディスプレイ(466×466)を備えている。

 また、常時点灯機能(AOD)を備えており、1Hz駆動で省エネ性能と利便性を兼ね備えた機能としている。

 バッテリーモードと持続時間は、「スマートモード」でeSIMを毎日2時間使用する条件で役3日間、「超長時間バッテリーモード」では約14日間使用できる。

 また、急速充電機能を備えており、約15分の充電で0%→35%、約65分でフル充電まで完了できる。

健康管理機能

 「WATCH 4」には、心拍数や睡眠スコア、ストレススコア、血中酸素レベルなど、ユーザーの健康指標を本体センサーで計測している。激しい運動をしている際も、8つの光センサーやAIアルゴリズムなどハードとソフト両面で強化されており、精度高く計測できるという。

 血中酸素濃度と心拍数は、ユーザーが指定したしきい値から外れた場合に、それをユーザーに通知する機能を搭載している。運動時などでは通知を出さず、平常時に検知した際に通知を出すという。

 睡眠計測では、TruSleep 3.0を搭載し、睡眠の品質スコアやスコア改善のためのパーソナルアドバイスを提供する。なお、「WATCH GT 4」に搭載されている睡眠中呼吸乱れ機能は搭載していない。

 ワークアウトの計測は、100種類以上のワークアウト計測ができるほか、一部のワークアウトは自動で識別して継続する機能が搭載されている。また、プロフェッショナルワークアウトでは、ゴルフのスイングスピードなどが計測できたり、ハイキング時にはルートバック機能が利用できたりする。

主な仕様

 本体の大きさは約46.2×46.2×10.9mm、重さは約48g。1.5インチのLTPO AMOLERディスプレイを搭載している。

 位置情報は、GPSとGLONASS、Galileo、Baidou、QZSS(みちびき)で測位する。防水性能は、5ATMとIP6Xをサポート。

 BluetoothはBluetooth 5.2 BLE+BRに対応する。

 対応スマートフォンはAndroid 6.0以上の機種、対応iPhoneはiOS 13.0以上の機種で利用できる。

 なお、購入者全員にランニングセンサー「HUAWEI S TAG」が進呈されるキャンペーンを実施する(終了日未定)。

Amazonで購入