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M3チップを搭載した「MacBook Pro」発表、24.8万円~

最終更新 2023/10/31 10:22
初出日時 2023/10/31 09:37

 Appleは、新しいM3チップを搭載した新しい「MacBook Pro」を11月7日に発売すると発表した。「インテルベースのMacBook Proからは特に驚くべき進化を感じられるだろう」としている。

 M3チップは、M3、M3 Pro、M3 Maxが用意されており、それぞれで14インチ、14/16インチ、16インチモデルが提供される。価格はM3チップ搭載モデルが24万8800円~、M3 Pro搭載の14インチモデルが32万8800円~、M3 Pro/Max搭載の16インチモデルが39万8800円~。それぞれ学生・教職員モデルも提供される。

新しいM3チップは3種類ラインアップ

 新しいAppleシリコン「M3チップ」は、M3/M3 Pro/M3 Maxの3種類がラインアップされている。

 新しいMacBook Proでも、この3種類のチップに合わせたラインアップが展開されている。M3チップ搭載モデルのみ14インチが用意され、M3 Pro/Max搭載モデルは14インチと16インチがラインアップされる。

 M3チップ搭載モデルでは、M1チップも出るから最大60%高速化されているほか、先進的な廃熱システムで高負荷時の冷却ファンの音も小さいとアピール。学生から起業家、クリエイターまで幅広いユーザー層が利用できるとしている。

 M3 Pro搭載モデルでは、M1 Pro比で最大40%高速化されており、プログラマーや研究家などが使用するツールで効果を発揮する。たとえば、Photoshopで大きなパノラマ画像を合成したり、統合開発ツール「Xcode」でコンパイルしたりするなど、高いスペックが要求される作業が高速で処理できる。

 M3 Max搭載モデルでは、さらに負荷が高い動画作成やAI処理などの作業にあわせた性能を搭載している。M1 Max搭載モデルと比較して最大2.5倍、インテルベースの最速モデルよりも最大11倍高速になったほか、最大128GBのユニファイドメモリーに対応しており、複数のアプリやプラグインをまたいだ大規模プロジェクトに取り組むこともできるとしている。

駆動時間も向上、新色も

 M3チップでは、GPUのキャッシュについて、これまでプログラム側が使用する最大量を設定して領域を確保しておくかたちとなっていたが、M3シリーズではこれをAppleのチップが動的に領域を設定するかたちをとる。これにより、GPUの性能をフルに発揮できるようになるとしている。

 また、電力効率の向上やディスプレイ性能の向上もされており、バッテリー駆動では最大22時間駆動を実現しており、

 バッテリーは最大22時間駆動し、Liquid Retina XDRディスプレイを搭載し、HDRコンテンツで1000ニトの輝度と最大1600ニトのピーク輝度、SDRコンテンツで最大600ニトの輝度をサポートし、これまでよりも明るくなっている。

 OSでは、新たに「macOS Sonoma」が登場し、iPhoneとの連携強化やビデオ会議でのリモートプレゼン機能、ブラウザ「Safari」などで機能/性能向上が図られている。

 なお、今回のモデルでは新色のスペースブラックが登場。コーティングにより指紋が目立ちにくいとしている。

 本体は、カーボンニュートラル実現を目指し、100%再生アルミニウムを使用している。

【追記 2023/10/31 10:22】
詳報を追記しました。