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CEATEC 2023「ソニーグループ」、意外と知らないアクセシビリティ機能で多様な社会を実現する展示

 幕張メッセ(千葉市)で、電子技術の展示イベント「CEATEC 2023」が10月17日~20日に開催されている。入場は無料だが、事前に登録が必要。

 CEATEC 2023会場では、ソニーグループ(ブース番号A063)が出展している。今回の出展では、さまざまなユーザーが利用しやすくなる「アクセシビリティ」に特化した展示を展開しており、「誰もが自分らしく、感動を分かち合える未来のために。」をテーマにした取り組みが行われている。

 たとえば、ソニーのスマートフォン「Xperia 1 V」では、Android OSに搭載されているアクセシビリティ機能に加え、カメラアプリ「Photography Pro」では、水平状態を音や振動で確認できる機能が搭載されている。

 一眼レフカメラのαシリーズでも、メニューや操作画面を音声で確認できる機能や、メニュー画面の文字を拡大できる機能などが一部機種から搭載されてきている。文字の拡大機能にあたっては、来場者から「老眼になっても、あきらめずに写真を趣味にできる」といった声もあったという。

読み上げ機能を備えるαシリーズ

 また、カメラ機能の一つである「瞳AF」(被写体の瞳を認識してピントをあわせる機能)が、見えづらいユーザーのアクセシビリティ機能として役立っており、幅広いユーザーのクリエイティブ活動をサポートできている。

 家庭用ゲーム機「PlayStation5」では、本体のユーザーインターフェイス(UI)やソフトでのアクセシビリティ機能に加え、Accessコントローラーを提供する。これまでの手持ちコントローラーとは大きく形状が異なり、片手または両手が使えないユーザーでもゲームをプレイできたり、複数台接続することで操作の一部を介助者が行うことで、これまでゲームを楽しめなかったユーザーにも楽しめる取り組みが行われている。

 このほか、認知機能の測定などでも利用されるにおい標示装置「NOS-DX1000」が展示されている。40種類近くのフレーバーを備えられ、放出後は脱臭機能で“においを残さない”工夫がされている。

におい標示装置「NOS-DX1000」
会場では32種類においを楽しめる
センシングセンサーで歩行をサポートするソリューション
ファインダーの映像を網膜に直接投影することで、弱視のユーザーでもクリエイティブ活動できるキット