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AIで作業の邪魔になる資材を認識、工事現場の労働環境改善にドコモとNTT Com

 NTTドコモとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、画像認識AIで遠隔地から建設現場を仮想的に巡回する仕組みの実証実験に成功した。2024年度の実用化を目指す。

 両社が実証実験に成功したシステムは、資材ヤードや工事区画、搬入口といった建設現場で5分ごとにカメラで撮影した画像から、画像認識AIにより作業を阻害する資材を検出。作業員へ移動場所や移動の期限を指示する機能を持つ。実証実験では、建設中のドコモ代々木第二ビルの現場で搬入口と1F仮設エレベーターに固定カメラを1台ずつ設置。現場から離れた事務所内のパソコンで現場を確認したところ、あらかじめ設置した三角コーンが図面上に正確に表示でき、作業員への指示などにも成功したという。

 両社によれば、同種の仕組みは日本初。今後、さらに高度化したうえでNTT Comが提供する「ドコモ建設現場 IoTソリューション」内で、新機能として2024年度の実用化を目指す。