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KDDI髙橋氏、楽天モバイルのローミング新協定で「100億~200億円の収入改善」

 KDDI 髙橋誠社長は、楽天モバイルとのローミング協定見直しにより100億~200億円の収益改善が見込めると明かした。

 28日、決算会見の場に登壇した髙橋氏は、ローミング収入の今期業績への影響を問われ「今期の予想では600億円の減収を見込んでいた。その後ローミング協定を見直したため今期の減収規模は100億~200億円改善される」と語った。その一方で、現時点ではこれによる業績の上方修正はないとしたほか、徐々にローミング収入は減少していくとも指摘し、そのほかのマイナス要因もあわせ、成長領域やARPUの成長で迎え撃つ姿勢を見せた。

 KDDIと沖縄セルラー、楽天モバイルは4月に、これまでローミングエリアから外れていた都市部も含む地域を対象に、新たなローミング協定を結んだ。当初、段階的にローミングを縮小するとしていた楽天モバイルは大きく方向転換を図ったかたちで、KDDIと楽天モバイルのそれぞれに、収入継続や財務負担の軽減などの利益をもたらすとみられる。