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夏休みに親子で学ぶ環境保護、KDDIの「GINZA 456」でイベント

 「環境問題」の重要性が叫ばれる昨今、サステナブルな活動に力を入れるKDDIが同社のコンセプトショップ「GINZA 456」(東京都中央区)でカーボンニュートラルを体験しながら学べるイベント「Trim the EARTH~めぐる、学ぶ、世界のカーボンニュートラル~」を開始した。期間は10月上旬まで。予約は不要で料金は無料。

親子で楽しめるカーボンニュートラル

 同イベントは、GINZA 456の地下1階を舞台に街や森、海を回遊しつつカーボンニュートラルについて学べる、主に小学生など子どもに向けた体験イベント。壁面や床いっぱいに映し出される映像は、触れることで反応する仕掛けになっており、木や鳥などそれぞれが異なった演出を見せてくれる。

 体験時には、双眼鏡を模したかたちのARゴーグルが配られる。グラス越しに風景を見ると特定の場所でARによる解説が浮き上がってくる。いずれも環境を守るために使われるテクノロジーや環境保護に関する用語などが主で、それぞれ街・森・海のそれぞれで違ったコンテンツを楽しめる。

 展示は、GINZA 456 1階でも楽しめる。ここでは、KDDIやそのほかの会社がカーボンニュートラル達成のために取り組んでいる製品などが展示されている。植物由来で埋めれば土に戻るプラスチック代替素材「modo-cell」(モドセル)を活用したオリジナルのタンブラーや箸は実際に購入することもできる。

 さらに、壁面のどんぐりはめくると環境について気になる疑問の答えが読める仕掛けも。大人でも面白いと思える内容で、子どもを連れて一緒に楽しめそうだ。大型のディスプレイには、環境保護に向けた取り組みを一緒に考えて、投稿すると表示される仕掛けもありほかの参加者の考えを知ることにもつなげられる。

 会場では「夏休みの自由研究シート」がもらえる。これをもとに自由研究を進めるというのも今年の夏の選択肢になるかもしれない。

環境保護に向けて進むKDDI

 KDDI サステナビリティ経営推進本部長の山下和保氏は、サステナビリティが同社の経営戦略の骨子のひとつであることを示し「社会の持続的成長や企業価値の向上の好循環を目指す」と意義を語る。

 同社は2022年、2022年~2024年度の中期経営戦略を策定しており「サステナビリティ経営」としてパートナー企業とともに環境保護に取り組む姿勢を見せていた。5G通信を軸にさまざまなサービスを通じて「つなぐチカラ」を強調するKDDI。環境保護は「命をつなぐ」ものとして、その重要性を訴える。

 同社では、2030年度までにCO2の自社排出量を実質ゼロとする目標をかかげているほか、CO2排出量を実質的にゼロとする太陽光パネルを備えた「サステナブル基地局」の運用を開始している。

 このほか、再生可能エネルギー事業を主軸とするauリニューアブルエナジーを設立。このほかにも3G停波、オールフォトニクスネットワークなどさまざまな取り組みでカーボンニュートラル達成に向けて歩む。