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パスワードを安全に保つ、グーグルの取り組み
2022年7月9日 10:38
ChromeブラウザとAndroidの見た目を統一
グーグルによると、ChromeブラウザとAndroidのパスワードマネージャーについて、同じ情報であるにも関わらず、両者が大きく異なるように見えるというフィードバックが多くあった。
今回のリリースでは、パソコンのChromeブラウザとAndroidのルック&フィールがシンプルかつ統一されたものになる。たとえば、同一のサイトやアプリに複数のパスワードが保存されている場合は、それらを自動的にグループ化する。
また、Androidのホーム画面には、ワンタップでパスワードにアクセスするショートカットが配置できるようになる。
パスワード保護機能を強力に
Google Password Manager(グーグル パスワード マネージャー)は、様々なプラットフォームで重複しないパスワードを作成し、Webサイトを閲覧する際にパスワードが漏えいしないようにサポートしている。
グーグルでは、これらの機能を常に拡張しており、iOSでは、ChromeをAutofill provider(オートフィルプロバイダー、パスワードの自動入力)に設定すると、iOSアプリのパスワードを生成できるようになる。
パスワードの漏えいを一括チェック
Chromeでは、サイトにパスワードを入力する際に、自動的にチェックが行える。さらに、「パスワードを確認」機能を実行すると、第三者のデータ侵害によって漏えいしたパスワードや、フィッシングなど不正なサイトで入力されたパスワードを一括チェックでき、それらのパスワードの変更が提案される。
今後は、漏えいしたパスワードだけでなく、Androidで弱いパスワードや使い回ししているパスワードについても警告する機能を追加する。
パスワードの直接追加も可能に
グーグルでは、パスワードマネージャーがユーザーの操作を邪魔しないように、ログイン時にパスワードを保存したり、自動入力したりすることで、パスワードが危険にさらされないようにしている。
一方で、パスワードを手動で追加したいという要望も多くあり、パスワードを直接追加する機能をGoogle Password Managerの全プラットフォームに追加する。