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楽天モバイルとKDDIの新ローミング協定、マップ上のエリア表示はどう変わった?

 KDDIと楽天モバイルによる新たなローミング協定が、6月1日からスタートした。楽天モバイルがKDDIから回線を借り受けるローミングについて、東名阪の一部繁華街が新たなエリアとして加わる。

 KDDIや楽天モバイルのWebサイトでは、利用者向けにローミングエリアのマップが公開されているが、新協定によってマップの表示はどう変わったのか? それぞれのサイトをチェックしつつ、各社に話を聞いた。

新ローミング協定についておさらい

 KDDIと楽天モバイルが新たなローミング協定を結んだのは、4月のこと。その後、5月に締結が発表された。

 新しいローミング協定は、2026年9月まで実施される。東京23区や大阪市、名古屋市を含む都市圏の一部繁華街が、新たにローミングエリアになる。また、屋内や地方(ルーラル)エリアでのローミングも引き続き提供される。

楽天モバイルのマップは「データ高速無制限エリア」として一本化

 新ローミング協定に関する発表のあと、新料金プランとして「Rakuten最強プラン」を発表した楽天モバイル。6月1日から提供されている料金プランは、ローミングエリアでも高速データ通信を無制限に使えることがセールスポイントとされている。

 楽天モバイルによれば、6月1日に更新されたサービスエリアマップの特徴は2つ。

 まず、これまで自社回線エリアとパートナーエリアの2つを区別して表示していたが、「データ高速無制限エリア」として一本化された。

 また、自社回線エリアに関して、たとえば「2023年5月予定」といった将来のエリア拡大計画が表示されていたが、その表示もなくなった。

 これは、先述の通り、パートナー回線エリアでの高速通信が無制限になったため。楽天モバイルが自社回線を広げていこうとする場所でKDDI(au)回線が利用できれば、自社回線エリアとパートナー回線エリアを区別する必要はない。そこで、マップがよりシンプルなかたちで更新された。

楽天モバイルのWebサイトより
更新前のマップ。薄いピンク色がパートナーエリア、濃いピンク色が自社回線エリアを示している
同じく更新前のマップ。紫色は、将来の拡大予定を示している

KDDI、繁華街エリアのローミングは「マップに反映しない」

 KDDIが6月1日に更新したエリアマップでは、たとえば東京都中心部の繁華街などがローミングエリアとして表示されていない。

 KDDIは、「繁華街エリアにおけるローミング提供は“スポット(限定)”的であり、地図上では表現できない」とコメント。6月以降、ローミングエリアは順次更新されるが、Webサイト上のマップには反映されないとしている。

KDDIのWebサイトより