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松本総務相、NTT東西の障害に「重大事故の可能性高い」

 松本剛明総務大臣は4日の記者会見で、4月3日午前に発生したNTT東日本とNTT西日本の通信障害について「重大な事故に当たる可能性が高い」との認識を示した。

松本総務大臣

 会見でNTT東西による通信障害についての認識を問われた松本大臣は「国民生活・社会経済活動の重要なインフラである通信サービスで大規模な通信障害が発生したことは遺憾」としたうえで「これまで両社から受けた報告を踏まえれば重大な事故に該当する可能性が高い」と答えた。NTT東西に対しては、原因などの詳細な報告の提出を求めた。

 くわえて、ユーザーへの周知について、NTT東では、障害発生から30分以内にWebサイトに初報が掲載されたものの、ガイドラインで定めるWebサイトのトップページなどではなく、障害関係のページだったとも指摘。総務省のワーキンググループによる障害発生時のガイドラインでは、原則として障害発生後30分以内にWebサイトのトップページなどわかりやすい位置へ初報を掲載することが求められている。

 今回、両社ではSNSを用いた広報活動も行われていた。松本大臣は「両社の報告内容を精査し、周知広報活動について必要があれば、万全を期するよう対応を求める」とした。

 NTT東西では、4月3日午前に全国でおよそ44万回線超に影響する通信障害が発生。同日10時すぎまでには回復した。