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ASUS「ROG Phone 7」シリーズをグローバルで発表、Snapdragon 8 Gen2を採用し強力な冷却性能を搭載

「ROG Phone 7」シリーズをグローバルで発表

 ASUSは、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone」シリーズの新機種「ROG Phone 7」シリーズをグローバルで発表した。「ROG Phone 7」と「ROG Phone 7 Ultimate」がラインアップされている。どちらも日本での発売は明らかにされていない。

ROG Phone 7
ROG Phone 7 Ultimate

安定して長時間ゲームできるチップセット/冷却性能

 チップセットは、「Qualcomm Snapdragon 8 Gen2」(3.2GHz)を採用しており、16GBのメモリー(LPDDR 5X、8533Hz)と512GBのストレージ(UFS 4.0)を備えており、先代の「ROG Phone 6」から着実に進化している。また、チップセットの能力を最大限に引き出すブースト機能「X Mode」も搭載されている。

 スマートフォンで欠かせない冷却機能、とりわけゲームをプレイしているときは、通常よりも処理負荷がかかり発熱量も多くなる。本体温度が高くなると、端末保護のために本体性能を抑えられるため、ゲームを長時間安定してプレイできる性能がゲーミングスマートフォンに求められる。

 「ROG Phone」シリーズの歴代機種でも、冷却性能は充実しているが、「ROG Phone 7」では、グラファイトシートや熱伝導に優れるベイパーチャンバーのほか、進化した外付けファン「AeroActive Cooler 7」(後述)を搭載、採用することで、放熱性向上が図られている。

 特に、チップセット周りには、窒化ホウ素素材の採用や、ベイパーチャンバーの表面積拡大や内部の水の流れを最適化させることで、より多くの熱を短い時間で放出させることができる。

別売りの「AeroActive Cooler 7」

 「AeroActive Cooler 7」は、本体背面に装着することで本体の冷却性能をさらに高めることができる外付けファン。本体背面だけでなく、ディスプレイ側にも風を送ることで、ディスプレイ側で最大8度、背面側で最大25度の冷却効果が期待できる。

 また、サブウーファーを内蔵しているほか、3.5mmオーディオ端子と左右2つずつの物理ボタンを備えている。

ROG Phone 7
ROG Phone 7 Ultimate

ゲームを快適にプレイできるスペック

ディスプレイは6.78インチ

 ディスプレイは、6.78インチのAMOLEDディスプレイ(有機EL)を搭載。リフレッシュレートはゲームやシーンに合わせて60Hz/90Hz/120Hz/144Hz/165Hzに調整される。タッチサンプリングレートは720Hz、タッチレイテンシーは23ms、最大1500ニトの輝度、オートSDR/HDRをサポートしている。

 また、111%DCI-P3とEye Care Displayに対応、カバーガラスはGorilla Glass Victusを採用している。

大型スピーカーを備えたオーディオ

 本体スピーカーは、12×16mmあるデュアルステレオスピーカーを備えており迫力あるオーディオ体験ができる。

 スピーカーは、DIRACのチューニングが施されているほか、3.5mmオーディオ端子とUSB Type-C、Bluetoothなどでヘッドホン利用時にもDIRAC VIRTUO技術によるオーディオ体験ができる。また、ワイヤレスも含めてハイレゾ音源の再生や、Qualcomm aptX Adaptive、aptX Loseless Audio、Snapdragon Soundをサポートしている。

“見せ場”を自動で検出するソフト機能

 「ROG Phone 7」には、独自のAI認識機能を搭載しており、ゲーム中にキーとなる場面を自動で検出できる。キーイベントを検出し、ユーザーにポップアップ通知で知らせる機能「X SENSE」や勝利の瞬間などを自動で録画する機能「X CAPTURE」機能を備えている。

 本体の右側面には、横持ち時に押しやすい位置に超音波ボタンを備えており、画面のタップと組み合わせるなどでさまざまな操作をサポート。また、操作時に本体が振動するバイブレーションマッピング機能で、ゲームに深く入り込むことができる。

 ゲーム中に別のことをする場合には、バックグラウンドモードでゲームをバックグラウンドで動かしたまま別のアプリを立ち上げて作業することもできる。

カメラやバッテリー性能

 カメラ性能は、背面に5000万画素の広角カメラ(IMX766)と、1300万画素の超広角カメラとマクロカメラを搭載。アウトカメラのスペックは、先代とほとんど変わらないがというが、画像処理技術が向上しており、先代モデル以上のカメラ体験ができるという。

 前面には3200万画素のインカメラを備えている。

 Wi-Fiは、最新のWi-Fi7(802.11 be/ax/ac/b/g/n)をサポートしており、2.4GHzと5GHz、6GHzの3つの周波数帯が利用できる。

 バッテリー容量は6000mAhで、最大65Wの急速充電に対応しているほか、バッテリーを介さずに直接電源を供給するバイパスモードを備えている。

 OSのアップデートは、最大2回のメジャーOSアップデート、最大4年間のセキュリティアップデートを保証する。

上位モデル「ROG Phone 7 Ultimate」

 「ROG Phone 7」シリーズとなる「ROG Phone 7 Ultimate」では、冷却性能をさらに高めるために、「AeroActive Cooler 7」装着時に、本体の内部に直接外気を取り込める機能を搭載している。

 取り込み口は、通常時にはシャッターが閉まっているが、「AeroActive Cooler 7」を接続するとシャッターが開放され外気を取り込み内部の熱を外に放出できるようになっている。シャッター部については、4万回以上の開閉ができるとし、IP54の防水性能を担保しているとしている。

取り込み口のイメージ

 「ROG Phone 7 Ultimate」のパッケージは、バイオマス素材を採用し、100%リサイクルできるエコロジーなパッケージを使用している。

充実のアクセサリー

 アクセサリーは、先述の「AeroActive Cooler 7」のほか、本体を保護する専用カバーやバンパーケース、画面保護ガラスフィルムなどを新たにラインアップする。先代モデルのアクセサリーも一部を除いて「ROG Phone 7」でも利用できる。

主なスペックと先代モデルとの比較