レビュー
ASUSのハンドヘルドゲーミングPC「ROG Ally」、実機をチェック
2023年5月29日 15:41
ASUS(エイスース)は5月29日にハンドヘルドゲーミングPC「ROG Ally(アールオージー エイライ)」の国内発売を発表した。
価格は「AMD Ryzen Z1 Extreme」搭載モデル(RC71L-Z1E512)が10万9800円(6月2日予約開始/6月14日発売)、「AMD Ryzen Z1」搭載モデル(RC71L-Z1512)が8万9800円(予約開始・発売ともに2023年夏予定)となっている。
本稿では、事前にプレス向けに開催された説明会で展示されていた「ROG Ally」の実機フォトレポートをお届けする。
外観
「ROG Ally」は、5月8日にグローバル向けに発表されていたハンドヘルドゲーミングPC。
7インチのディスプレイ(液晶/1920×1080)を搭載し、左右にスティックやボタンなどゲーム用のコントローラーを装備している。大きさは280×111.38×21.22~32.43mmで、重さは608gとなっている。
誤操作をしないようにボタン配置が設計されており、指が当たるグリップ部分は細かい凸凹のあるエンボス加工で滑りにくくなっているなど、ゲームプレイ中に集中しやすく疲れないエルゴノミックデザインを採用している。
インターフェイスなど
本体上部には、指紋認証センサー一体型の電源ボタンや音量ボタン、microSDカードスロット、イヤホンジャックを配置。またUSB3.2 Gen2対応のType-Cも本体上部に配置されている。
このType-Cは「ROG XG Mobileインターフェイス」と共用になっており、同社の外付けGPUユニット「ROG XG Mobile」が接続可能。
ROG Ally自体はプロセッサー統合GPUのため、別途ROG XG Mobileを用意すれば、NVIDIAのGeForceシリーズやRadeonのRXシリーズなど、さらにハイパワーなGPUを使ってゲームをプレイできる。
本体前面には左右にスティックを装備するほか、方向ボタンやA/B/X/Yボタンを配置。
さらにゲームプレイ中に素早く各種設定を変更できる「コマンドセンター」を呼び出すボタンや、インストールされているゲームを一覧で呼び出せる「Armoury Crateボタン」などを装備している。
スペック
プロセッサーは冒頭に記したとおり「AMD Ryzen Z1 Extreme」または「AMD Ryzen Z1」を搭載しており、AMD Ryzen Z1 ExtremeのCPUコア数は8(CPUスレッド数16)で、GPUコア数は12。AMD Ryzen Z1はCPUコア数が6(CPUスレッド数12)で、GPUコア数は4となっている。
メモリと内蔵ストレージはそれぞれ16GB(LPDDR5-6400)、512GB(SSD/PCI Express 4.0 x4接続)で両モデルとも共通だ。
バッテリーは4セル/40Whのため、3.7Vの電圧で換算すると約1万811mAhとなる。
バッテリーの持続時間はASUSの説明によると、3DのFPSなどヘビーなゲームは約2時間、クラウドゲームは約6.8時間とのこと。
アクセサリー
ROG Ally本体の発売に合わせて、本体を収納して持ち運べる「ROG Ally Travel Case」やコントローラーの「ROG Raikiri」、充電アダプターの「ROG Gaming Charger Dock」といった各種アクセサリー類も発売される。
ちなみにROG Ally Travel Caseは、Allyの購入およびレビューサイトの投稿で、投稿者全員にプレゼントするキャンペーンも開催する。
ROG Gaming Charger Dockは、Type-CとType-Aの両ポートを装備。出力はType-C単ポートの使用時で最大65Wとなっている。
さらにHDMI端子も搭載しているので、ROG Allyの映像を外付けのディスプレイなどに出力できる、かなりおもしろい仕様の充電器となっている。