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映像投影でアドバルーンにも、進化したドコモの「羽根のないドローン」

 NTTドコモは、同社のイベント「docomo Open House'23」で機体に映像を投影できる羽根のないドローンを出展している。

機体の重さは700g程度

 同社が開発を進めているのは、プロペラが存在しない「羽根のないドローン」。ヘリウムガスで空中に浮き、両端にある板状の「超音波振動モジュール」で細かい振動を起こすことで風を発生させ、高度調整や左右への旋回などができる。

左=機体後部のプロジェクター。中央・右=飛行に使用する風が出る装置

 一般的なプロペラを使うドローンでは、人への接触時にプロペラへの巻き込みなど大きな危険を伴う。羽のないドローンはそうした問題を解決し、人が密集する地帯でもより安全に飛行できるようになった。さらに、今回公開されたバージョンは風船部分が透明で小型のプロジェクターを搭載。さまざまな映像をストリーミングして投影できる。

 加えて、カメラで撮影する映像を投影もできる仕組みを備えており、イベントや広告の表示だけではなく、テレプレゼンスロボット的な使い方、将来的にはより機体を小型化できる宇宙ステーションなどで飛行士のサポートや地上とのやりとりなど、コミュニケーションツールとしての応用も視野に入れる。