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電波をセンサーとして活用できる、ドコモの無線センシング

 NTTドコモは、2月28日まで開催している招待制展示イベント「docomo Open House'23」において、無線通信で用いる電波をセンサーとして活用する無線センシング技術を披露した。

 無線センシング技術は、これまでカメラなどで人や物を検知してきたものを、無線通信で利用する電波を活用して検知するもの。

 無線通信で利用する電波は、人や物、壁などで反射されるが、無線センシング技術では、これらの跳ね返りをAIで分析することで、空間の人や物を検知することができるという。

紹介パネル
動作デモ

 ドコモの基地局では、従前から電波を分析してエリア内の端末状況を見極めて運用をコントロールしているという。この技術を拡大すると、大きな設備変更をすることなく人やものの動きを検知するセンシングソリューションの実現が期待できるとしている。

会場でもWi-Fiを使った検知デモを披露
実際の混雑状況をWi-Fiで検知している(右側の人アイコン)、左側は検出イメージ(カメラの赤枠はイメージで無線センシング技術で検知したものではない)