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「mineo」新サービス発表会、キーパーソンが語る2023年春に提供する新料金プランや新サービスの狙いとは

 オプテージは31日、MVNOサービス「mineo」で新プラン「マイそく スーパーライト」などを含む新サービスを発表した。

左=オプテージ 福留氏。右=同 田村氏

新プラン・新オプションなど発表

 冒頭では、オプテージ モバイル事業戦略部長 福留康和氏があいさつ。「価格や機能だけではなく、“オンリーワン”のポジションを目指してきた」と同社の立ち位置を説明。今回、提供が発表されたサービスについてもそうした視点にもとづいたものであると語った。

 新たに発表されたのは、月額250円の新料金プラン「マイそく スーパーライト」。月間10分間の通話ができる「10分通話パック」。広告分の通信量がカウントフリーになる「広告フリー」。さらに自分に最適なプランなどを提案する「マイネオ プランメーカー」もあわせて提供する。

 各プランやサービスの詳細については、個別の記事で解説している。

 新プラン・サービスの発表にあわせて、月額基本料金の割引や端末の割引などのキャンペーンも実施される。

9年目のmineo、質疑応答では

 オプテージ モバイル事業戦略部 チームマネージャーの田村慎吾氏は、mineoがサービス開始から9年目を迎えたことを説明。2022年12月時点で合計で123万回線の契約数を突破している。

 「マイピタ」「マイそく」のラインアップを拡充するものとして「マイそく スーパーライト」を提供すると語る。さらにeSIMの新たな選択肢としてDプラン(NTTドコモ回線)でのeSIM提供、ごく短いけど通話は必要という人に向けた「10分通話パック」。

 さらに「新しい挑戦」と位置づける「広告フリー」も登場した。広告フリーは、広告の通信分がカウントフリーになるオプション。オプテージが用意するIPアドレスリストの中にあるIPへの通信が発生すると、その分をカウントフリーとする。リストは定期的に更新されるが、仕様上動画サイトやSNSなどに表示される広告はカウントフリーにできない。

 田村氏は、具体的にどの広告が表示されなくなるを断言するのは難しいとしつつも、2月末ごろまでにはどの程度、通信を削減できるかを公表できると見通しを示した。

 「広告フリー」はトビラシステムズの協力で提供される機能。同社では独自に広告ブロック機能も提供している。対して、mineoの広告フリーはあくまで通信をカウントフリーとするだけで広告は表示される。今後、mineoから広告ブロック機能が登場することはないのか。田村氏は広告フリーを、広告自体を否定するものではないこと説明。

 「mineoも各種媒体に広告を配信しており、そのおかげで生活が便利になる。広告配信というスキームがあるからこそ良質なコンテンツが生成されると考えているので、デジタル広告自体は引き続き促進していきたい」とした。

 マイそく スーパーライトでは、通信速度が32kbpsに制限される。テキストメッセージ程度であればやりとりできる速度で画像の送信などは難しい。ただし、330円で「24時間データ使い放題」が利用できる。オプションの切り替えはmineoの専用アプリ上からできる仕組みで、福留氏によれば、32kbpsの通信速度でもmineoのアプリにログインして設定を切り替えることは可能という。