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ソニー・ホンダモビリティから新ブランド「AFEELA」、プロトタイプも初披露

 ソニー・ホンダモビリティ(SHM)は、米国ラスベガスで開催中の技術イベント「CES 2023」において、新ブランド「AFEELA(アフィーラ)」を発表した。あわせて、プロトタイプも披露された。

 新ブランド「AFEELA」の名は、SHMが想定するモビリティ体験の中心にある“FEEL(感じる)”に由来する。“知性を持つ存在”としてのモビリティを人が感じたり、IT技術によってモビリティが人や社会を感じたり、というインタラクティブな関係性が表現されている。

 今回披露されたプロトタイプは、ラウンド基調のデザインとなっている。装飾性が可能な限り排除され、シンプルなカラーリングが徹底された。

 提供価値のコンセプトは「3A」。「Autonomy(進化する自律性)」「Augmentation(身体・時空間の拡張)」「Affinity(人との協調、社会との共生)」の頭文字をとったものになっている。

ソニーグループ 会長 兼 社長 CEOの吉田憲一郎氏

 車内外に取り付けられたカメラやセンサーは計45個。室内のインキャビンカメラやToFセンサーによって、ドライバーの運転状況や走行状態をモニタリングする。

 また、最大800TOPSの演算性能を持つハードウェアには、Qualcomm Snapdragon Digital Chassisのチップセットが搭載される予定。モビリティと人がインタラクティブなコミュニケーションをするための「Media Bar」も備える。

左:吉田氏、右:Qualcomm Technologies 社長 兼 CEOのクリスティアーノ・アモン氏

 特定条件下での自動運転機能「レベル3」の搭載に向けた開発が進められるほか、メタバースなどの活用も検討される。

 開発は今回のプロトタイプがベースになる。2025年前半に先行受注が開始され、同年中に発売される予定。デリバリーは2026年春に北米から始まるという。

【お詫びと訂正 2023/01/05 15:36】
 記事初出時、写真のキャプションに誤りがありました。お詫びして修正いたします。